おみどり神事 17か所
更新日:2012年3月1日
「おみどり神事」について
文化財の区分
松山市指定無形民俗文化財
指定(登録)年月日
平成16年12月15日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市中島諸島内各集落 中島諸島内各神社
解説
中島諸島内の神社17社の秋季例大祭の宵祭りに神事として行われる行事である。折居祭りともいう。
神社・鳥居などの形に切り抜いた白紙を貼りつけた四角い木枠を神社拝殿の中央に吊り下げ、これに神饌を供し、神主の皇代記などの神楽歌に続き五穀豊穣、祈願者の家内安全等を奏上する祝詞の後に、神社の天井に吊るされた木枠を上下させ、地区住民等がその切り紙を奪い合う「おみどりひき」をする。
神迎えの設備を折居(おりい)といい、氏子が諸顔成就を祈念して寄進する慣わしである。また、「おみどり」を竹に挟んで大根畑に立てると虫がつかないという言い伝えがある。
中島・吉木にある五十鈴神社の伝説では、吉木の沖合いにある小島にかつて厳島神社が奉斎されており、或る年、神主が大晦日の真夜中に社参したところ、天狗が現われ、神徳を語り、「祭礼に天神地祇八百万神を祭る神事を行い、おみどりを授与すれば、病気災難を除く」とのお告げがあり、それ以来「おみどり神事」を行うようになったという。
愛媛県下では、他に類例のない神事で、荒神神楽の曲目の一部が残り、神事化したものといわれているが、詳細は不明である。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
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