三島神社算額 1面
更新日:2012年3月1日
「三島神社算額」について
文化財の区分
松山市指定有形民俗文化財
指定(登録)年月日
平成16年11月11日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市吉藤1丁目 三島神社
解説
明治13 年(1880年) に、和気郡吉藤村の旧庄屋・松岡多三郎(1855年~1915年)が氏神である三島神社に奉納したもので、境内の絵馬殿に掲げられてきた。
三島神社の算額の特徴は、算題と勉学成就の祈願絵馬をあわせたところにあり、画面右側に算盤の教授風景のような絵が描かれ、左に算題が掲げられている。外枠の外寸は、80.3cm×135.0cm と比較的大型のもので、彩色などの保存状態も良好である。
前年の明冶12年には、やはり吉藤村松岡太三郎幸久の名で伊佐爾波神社へ奉納された算額があるが、両者は同一人物と考えられている。太山寺算額とともに、その奉納者がいずれも関流の山崎喜右衛門昌龍の門弟で、伊佐爾波神社に一門で奉掲したのち、それぞれ独自に奉納されたものである。したがって、松山地方における和算の系譜などを考えるうえからも、重要な資料である。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
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