長隆寺五輪塔群
更新日:2021年5月12日
「長隆寺五輪塔群 」について
文化財の区分
松山市指定有形文化財(建造物)
指定(登録)年月日
平成3年4月1日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市中島大浦(外部サイト) 長隆寺
解説
五輪塔群は、長隆寺境内の一角の小さな丘の上にある藤原親賢とその一族を祀る関白殿社の側に整理され祀られている。
藤原親賢は、忽那諸島開発の元祖といわれ、『忽那島開発記』(天正15年、1587年)や『忽那氏系図』によると藤原道長の後裔とされる。応徳元年(1084年)、親賢は京を追われ、当時「骨奈島」と呼ばれ、牛馬の放牧場であった中島に辿りついたという。藤原親賢は、この島に住み、まず中島大浦を開拓して5つの館を造り、これを「藤の御所」と名付け、島の名を「忽那島」と改め、忽那氏を名のって在島20年、中島本島の開拓を行い、長隆寺を建立したと伝えられる。
長隆寺の五輪塔群は、鎌倉時代以前のものといわれ、忽那諸島の開発に貢献した人物の碑であるという伝説があり、五輪塔がこれほど多く群がっているのはたいへん珍しく、忽那諸島開発の歴史を研究する上でも貴重である。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
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