郭公堂の千手観音像 1躯
更新日:2012年3月1日
「郭公堂の千手観音像」について
文化財の区分
松山市指定有形文化財(彫刻)
指定(登録)年月日
昭和43年10月 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市中島大浦 長隆寺
解説
長隆寺本堂(郭公堂)に安置している本尊であり、閻浮壇金の千手観音として25年ごとに開帳される(前回開帳は平成16年(2004年))。秘仏として中島の島民の崇敬を受けている仏像である。
仏像の額には、1寸8分の金の観音像が秘められ、忽那諸島開発の伝説を伝えている。
忽那諸島開発の元祖といわれる藤原親賢は、『忽那島開発記』(天正15年、1587年)や『忽那氏系図』によると藤原道長の後裔とされる。親賢が遠流に処せられ、船が忽那島に碇泊したとき、夜中、郭公の声がしきりに聞こえたので夜明けを待って上陸し、鳥の鳴き声に誘われ、大里山の一角に観音像を得、一堂を建て「郭公堂」と号した。親賢は、忽那氏を名のって中島本島の開拓を行い、「郭公堂」を忽那一族の氏寺としたと伝えられる。
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