砂八ツ目
更新日:2021年5月11日
「砂八ツ目」について
文化財の区分
松山市指定天然記念物
指定(登録)年月日
昭和37年11月5日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市高井町(外部サイト) 高井保存会
解説
スナヤツメは、魚類に近い円口類ヤツメウナギ科の動物である。いっぱんにカワヤツメと混称して、ヤツメウナギと呼ばれている。カワヤツメより小形で全長10数cmにしかならない。カワヤツメは海へ下るが、スナヤツメは下らないで一生淡水の河水中で生息する。早春に産卵し、はじめはアンモシーテスという幼生期で、目がよく発達せず、口は成体のような環形ではなく、大きい上唇と小さい下唇をもっている。また鰓穴(えらあな)もよく発達せず、これを連ねる溝がある。幼生期間は3年あまりで、4年目の秋から冬にかけて変態し、成体スナヤツメとなる。スナヤツメは全国に生息するが、その量は極めて少なく、殊に戦後農薬の多用によって、現在ではその生息がほとんど見られなくなった貴重な種である。
なお、ヤツメウナギは日本海側と太平洋側の利根川以北にのみ分布し、全長50cm、夜盲症の薬として有名であり、また食用にする。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
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