西法寺境内の薄墨桜
更新日:2021年5月11日
「西法寺 境内の薄墨桜 」について
文化財の区分
松山市指定天然記念物
指定(登録)年月日
昭和37年11月5日 指定
昭和44年6月5日 名称変更
所在地及び所有者(管理者)
松山市下伊台町(外部サイト) 西法寺
解説
この桜は、和名イヨウスズミサクラといい、ヤマザクラ系の1品種である。花径は3cmぐらい、花弁は20枚ぐらいの八重咲き、色は白色で微紅をおび極めて上品で、4月10日ごろが見ごろである。由緒には2、3の説がある。そのひとつは、むかし、ある天皇が(天武天皇とも嵯峨天皇ともいわれる)の皇后がご病気の折、勅命があり、この寺一山をあげて祈とうしたところ、平癒されたので、天皇は大変喜ばれて、勅使をつかわされ、薄墨の綸旨に桜の木をそえて下賜されたという。それ以来この桜を薄墨桜と称するようになった。『伊予節』の名所尽くしに「薄墨桜や緋のかぶら」とうたわれた名桜である。
ウスズミサクラと呼ぶ桜は全国に幾カ所かある。最も有名なのは、岐阜県根尾谷の淡墨桜で、根回り10.5mで、樹齢は1500年とされている。これはエドヒガンの1品種で、花がやや墨色をおびたように見えるものである。また単にウスズミという別の品種もある。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
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