旧睦月村庄屋文書 71枚
更新日:2012年3月1日
「旧睦月村庄屋文書」について
文化財の区分
松山市指定有形文化財(古文書)
指定(登録)年月日
平成16年12月15日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市睦月 個人蔵
解説
江戸時代、中島・睦月村の庄屋であった家で使用されていた襖の中から発見された文書群である。
中には、伊能忠敬の測量に関する覚え書が含まれている。忠敬が中島に来る2年前の文化3年(1806年)、屋代島・岩国・上関などの山口・毛利藩の瀬戸内海沿岸・島嶼部を測量していた伊能測量隊に対し、睦月(大洲藩領)・神浦(松山藩領)から船や水夫を出した記録である。忠敬の西国測量に際しては、江戸幕府が各藩に対して藩領を越えて協力するよう通達を出しており、これに基づいて大洲・松山両藩が行動したものと思われる。これを手伝った睦月村庄屋・村上市郎左衛門らは、のち忠敬の中島全島測量にも関与した。
睦月島は、度々、集落の大部分が全焼するような大火にみまわれており、古文書類が殆んど残っていない。その中で、旧睦月村庄屋文書は、江戸時代の睦月島(大洲藩領)や野忽那島(松山藩領)の動静を知ることができる資料である。特に、睦月村に関する文書が多い。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
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