みかえりの桜 1本
更新日:2021年5月11日
「みかえりの桜」について
文化財の区分
松山市指定天然記念物
指定(登録)年月日
昭和38年11月1日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市石手2丁目9-21(外部サイト) 石手寺
連絡先:石手寺 (電話番号089-977-0870)
解説
「みかえりの桜」は、植物学上イトザクラ(糸桜)またはシダレザクラ(枝垂桜)といい、本州・四国・九州に生えるエドヒガンの仲間で、枝が垂れ下がる点が異なる。この「みかえりの桜」は、石手寺山門(二王門)のすぐ前を右に進み、つきあたりの庭の右方に見られる。根回り1.9m、樹高6m、枝張り12m余、四方に張り出した枝は、無数の小枝をあたかも糸のように垂れている。花はソメイヨシノに先だって咲き、普通4月初めに盛期となる。色はうす桃色で、その枝垂れる姿はまことに優美である。
松山城主加藤嘉明の子の明成がこの寺に花見に訪れたとき、帰去にあたって、さらにこの桜を振り返り、その美しさを嘆賞したことからこの名がついたといわれる。石手寺には慶長11年(1606年)、明成がこの寺の花を折り取ることを禁じた文書が残されている。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
電話:089-948-6603