不動明王像 1躯
更新日:2012年3月1日
「不動明王像」について
文化財の区分
松山市指定有形文化財(彫刻)
指定(登録)年月日
昭和62年5月26日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市鷹子町 浄土寺
解説
不動明王は、激しい力を表す仏として、わが国では平安時代以降、密教の隆盛とともに信仰、造像が盛んになり、以後時代と共に像容も変遷する。
浄土寺の不動明王は通称三尺不動といわれ、像高が94.4cmの一木造の立像である。頭頂に蓮華をいただき、髪は小さいかたまりを数多くつくった巻髪を左肩に垂らし、目は右を大きく見開き、左をすがめた天地眼で、唇をかみしめ牙を上下に現し、岩座に立つ威風堂々の作風は明らかに平安時代後期の作と見られる。右手首から先は補修の跡が見られ、宝剣、
台座の銘文によると、宝暦6年(1756年)光背の火焔と台座を再建したとあるが、二童子もその時の追補と考えられる。その銘文に不動明王は興教大師作と伝えているが、それを裏付ける資料は別に見当たらない。
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