梅の子本城跡
更新日:2021年5月11日
「梅の子本城跡」について
文化財の区分
松山市指定記念物(史跡)
指定(登録)年月日
平成16年12月15日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市睦月(外部サイト) 個人所有
解説
中島・睦月島の梅ノ子地区にある通称「高松山」の尾根上、標高150m前後の山中にある。
城郭は、長さ20m、幅12mの本丸と思われる郭が尾根上にあり、その中央よりやや西寄りに直径1m近い巨石が2個、本丸の周辺にも直径20cm前後の石が列状に配石されている。二の丸と思われる郭は、本丸の東側斜面にあり、長さ約30m、幅約20m。南側と西側は急な登り斜面で、東側には長さ約20m、最大高約2mの土塁と石垣、北側には長さ約20m、最大高約2mの石垣があり、防御態勢が整った施設と考えられる。井戸は、二の丸北西隅、本丸への登り口脇にあり、直径1mほどの円弧状に石が組まれている。
遺構の残存状態は非常によく、瀬戸内海地方の中世山城の構造を窺い知ることができる遺跡である。
梅の子本城跡は、『忽那島開発記』等にみえる「梅の子城」とは別のものか、或いは梅の子島砦跡とともに、一つの城郭の部分となるかについての結論は出されていない。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
電話:089-948-6603