日吉神社本殿 1棟

更新日:2021年5月12日

日吉神社(ひよしじんじゃ)本殿」について

文化財の区分

松山市指定有形文化財(建造物)

指定(登録)年月日

平成11年2月16日 指定

所在地及び所有者(管理者)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。松山市南梅本町(外部サイト) 日尾八幡神社 (南久米町)

解説

 日吉神社本殿は、一間社流造、屋根銅板葺(後補)、正面向拝(ごはい)上に、軒唐破風、千鳥破風を置き、棟に千木(ちぎ)堅魚木(かつおぎ)を備える。三手先肘木の腰組、向拝方柱上の大斗などに大仏様がみられる。
 向拝の虹梁(こうりょう)蟇股(かえるまた)・木鼻・兔毛通し(うのけどおし)手挟み(たばさみ)懸魚(げぎょ)・尾垂木から脇障子にかけて彫刻が随所にみられ、妻側の板壁もレリーフ状に図柄が彫られる。精緻で巧妙な彫刻を多用した社殿は、長州大工の作風に類似しており、道後平野(旧松山藩領)では余り目にしないものである。
 棟札によると、棟梁の田中冨次清行、門人の高石源次は温泉郡中島町(現・松山市)の出身、肝煎兼彫刻師の友澤彌三郎為義は北梅本町の人である。
 愛媛県下の古建築は、本州から職人を招く「本州依存型」のものが多い。本殿は、明治15年(1882年)の建築ながら、県人工匠のみの手で伝統的な建築手法を用い、彫刻も長州大工と優劣を競う作品であることは郷土建築史上、特筆すべき建物である。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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