入河家文書
更新日:2024年9月6日
「入河家文書」について
文化財の区分
松山市指定有形文化財(古文書)
指定(登録)年月日
昭和43年10月 指定
所在地及び所有者
松山市小浜 個人蔵
解説
入河家は大洲藩領・小浜村の代々の庄屋であり、入河家文書は、「入河家系図」を中心に大塚多兵衛に関する記録と、「大塚孫右衛門光興遺書写」である。
「入河家系図」は巻子本で3巻からなり、その第一番は長和元年(1012年)から明治時代まで、第二番は慶長8年(1603年)以降のもの、第三番には長和元年から万治2年(1659年)までの事項が記録されている。
「大塚孫右衛門光興遺書写」(1通)は農民直訴の資料である。藤堂高虎の領治時代、小浜村の庄屋・村民が風早代官所の高免賦課に対して直訴、抗争となり、代官は国払いを命じられ、農民の勝利となったという。
慶長10年(1605年)8月の大塚孫右衛門光興の遺書(写)であり、紛争の年次は示されていないが、当時の忽那島の農民生活を研究する上でも、貴重な文献である。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
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