賀茂神社本殿 1棟
更新日:2021年5月12日
「賀茂神社本殿」について
文化財の区分
松山市指定有形文化財(建造物)
指定(登録)年月日
昭和62年2月16日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市畑里(外部サイト) 賀茂神社
解説
賀茂神社は、応永年間(1394年~1428年)に祠があったといわれる場所に、永享6年(1434年)、粟井村からの移住者が別雷神・建角命を守護神として勧請したものが起源といわれる。粟井村から分村後も長い間、粟井・桑名神社の氏子であったが、明治年間、粟井の氏子から分離し、新たに建築したのが現在の社殿である。
明治25年(1892年)、畑里村出身で波止浜在住の八木某が全資財を奉献し、畑里村の大工・高石源次が棟梁となり完成された。高石源次は、南梅本町にある松山市指定「日吉神社本殿」(明治15年建築)建築には門人として働いたが、「賀茂神社本殿」建築の際には棟梁として携わっている。
本殿は、間口1.5間、奥行1.5間の神明造り。屋根は権現造りの簡略形で、元は桧皮葺であったが、旧中島町の文化財指定前に銅板葺に改められ、破風の構造を一部変更している。回廊は大仏様式で、愛媛県内に数例しかなく、緻密に作られている点において他に類例がないといわれている。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
電話:089-948-6603