カヤの神木 1本
更新日:2021年5月6日
「カヤの神木」について
文化財の区分
松山市指定天然記念物
指定(登録)年月日
昭和43年10月 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市中島粟井(外部サイト) 桑名神社
解説
中島粟井の桑名神社社叢の裾にあり、境内の荒神社の神木として信仰の対象となっている。根元には小さな祠があり、かつては荒神祭の際に飲用する甘酒を、この木のウロを利用して醸成していたという。
このカヤは、胸高幹周5.1m、樹高は推定30m、寛政7(1795)年の神社改帳に樹齢500年と記されており、これによると、現在の樹齢は700年以上と推定される。
カヤは本来、平地性のものではなく、山地に自生するイチイ科の常緑針葉樹であり、この木材は、特に碁盤や将棋盤に珍重された。昔は、油を搾り取る原料となり、飢饉の際には非常食ともなった。
このカヤの神木は、愛媛県下で最大のカヤの木といわれ、樹勢旺盛で、荘重な枝張りを見せている。天然記念物として、また、神木に相応しい珍重な樹である。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
電話:089-948-6603