三島神社古墳出土遺物 一括
更新日:2014年7月8日
「三島神社古墳出土遺物」について
文化財の区分
松山市指定有形文化財(考古資料)
指定(登録)年月日
昭和48年8月19日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市南斎院町 松山市教育委員会
解説
三島神社古墳は、洪積台地である東野台地の先端部に築造された前方後円墳で、経石山古墳の東方280mの位置に所在したが、宅地造成に伴い、昭和46年(1971年)4月~5月に発掘調査が実施され、のち消滅した。
墳丘の主軸は、北北西を指向し、その規模は、主軸全長45.2m・前方部全長20m・同幅29m・同高3.25m・後円部高4mとなり、経石山古墳よりやや小さい。
石室形態は、和泉砂岩からなる畿内型の片袖の横穴式石室で、玄室幅2m~1.92m・玄室内高1.9m・羨道部長2m・排水溝長6.4mが検出された。
【出土遺物】
- 装身具 管玉(碧玉製)6・滑石製垂飾品(滑石製有孔円板)2・ガラス製丸玉128・ガラス製小玉1219・大形白玉58・小形白玉181・銀製空玉6・半鈴形金銅製垂飾品6・銀環1
- 鉄器 鉄地金銅張金具(馬具用)15・刀子16・鉄鏃8・釘(棺具)19
- 土器 器台1・ハソウ・坏蓋3・坏身2・円筒埴輪24・朝顔形埴輪1他
朝顔形埴輪・円筒埴輪は、前方部に40cm~50cm間隔で検出されている。これらは意図的に設置され、非実用品で祭祀的な土器と考えられている。また、玄室内の状況等により、多くの副葬品が盗掘されていたことが考えられるが、残存して出土した釘は、木片の付着から木棺用と想定されている。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
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