礎石(通称・茶臼権現)
更新日:2021年5月11日
「礎石(通称・茶臼権現)」について
文化財の区分
松山市指定記念物(史跡)
指定(登録)年月日
昭和49年6月10日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市河野別府(外部サイト) 別府部落
解説
この礎石は、現在地より東方約20mの田の中から移動されたもので礎石の上に小祠を建てこれを茶臼権現と呼んでいる。
長径1.53m、短径1.38m、高さ69cm、中心に直径87cmの円形で一段高い部分(柱の基部に当る所)があり、さらにその中心部は直径38cm、高さ6cmのほぞが凸出していて、国分寺の礎石と同じ規模のものであると言われる。
奈良時代に創立せられた大伽藍の塔の礎石と推定され、仏教興隆時代人々の信仰を集めていたのみならず、重要な文化の中心地帯がこの地にあったことを物語っている。現在もこの地を含み東方を大寺、西方を竜徳寺という「ほのぎ」(小字名)が残っており、東西に広範な地域を占めている。礎石の上に小祠を建てこれを茶臼権現と呼んでいる。
すぐ側の宅地造成時に大寺の布目瓦(平瓦・丸瓦)が多数出土した。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
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