葛掛五社神社社叢及び蛇の釜並びに龍王渕衝上断層

更新日:2021年5月6日

葛掛五社神社社叢(かつらかけごしゃじんじゃしゃそう)及び蛇の釜(じゃのかま)並びに龍王渕衝上断層(りゅうおうぶちつきあげだんそう)」について

文化財の区分

松山市指定天然記念物

指定(登録)年月日

昭和43年10月25日 指定

所在地及び所有者(管理者)

解説

 坂本地区奥久谷にある。神社の森は広くはないが、老樹大木が多く、なおかつその樹下には各種の低木・草本が密生し、うっそうと茂って昼なお暗い。その中にイチイガシ5本・ウラジロガシ6本・カゴノキ6本の大木とヤブツバキの大きなもの2本などが特に目立ち、それらのうちには幹囲5mを超す巨木もある。このように種々の大木がそろった植生の森は、松山城山樹叢を除き他に類例のない存在である。またこの社叢はイチイガシの大木が多いのが特徴で、貴重である。社殿の前にはイチョウがあり、雌株で胸高幹周4.5m、高さ約33m、樹齢300年以上と推定される。この木の葉は多くのラッパ形葉を生ずるのが、極めて珍奇で、貴重な存在である。その他この森の植生は、高木層にヒノキ・カゴノキ・カヤ・ツブラジイ・シリブカガシ・ヤブニッケイ・サカキ、亜高木層にモチノキ・ネズミモチ・ホソバタブ、低木層にナンテン・イズセンリョウ・イヌビワ・ホソバイヌビワなど、草本層にムラサキニガナ・クサイチゴ・フユイチゴ・ヤマハッカ・シャガ・ハナミョウガ・アオテンナンショウ・ベニシダ・ホソバカナワラビ・コバノカナワラビ・ヤマヤブソテツ・ヒメクラマゴケなど多数の種類がある。
 蛇の釜と衝上断層は、神社より約600m手前のバス停から下った久谷川の河床にある。蛇の釜は永年にわたる久谷川の侵蝕によってできた1種の甌穴(かめあな)である。蛇の釜には一つの俗説がある。それはオントル・メントルという釜があり、かつて雌雄2匹の蛇が棲み、鍋蓋ほどもある大カニが見られ、また30cmほどのジャムシも泳いでいたといわれている。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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