木造薬師如来坐像　1躯

松山市指定有形文化財（彫刻）

昭和39年7月25日　指定

松山市庄　庄部落

　この薬師如来像は、庄の薬師堂の本尊である。
　この坐像は、堂内にある仏像群より後の室町時代（1339年～1573年）後期の作といわれるが、作者は明らかでない。愛媛県下でもっとも大きい地方作風の顕著な木像である。
　座高2.5m、膝幅1.85m、総桧材(ひのきざい)の寄木造の坐像である。日光菩薩・月光菩薩や12神将など脇仏がそろわないのが惜しまれる。
　古来諸病平癒(へいゆ)に霊験あらたかな薬師様として、地方民の信仰厚く、毎年8月17日の縁日には参拝者が多い。