弥勒の鐘 1口
更新日:2024年9月6日
「弥勒 の鐘」について
文化財の区分
松山市指定有形文化財(工芸品)
指定(登録)年月日
昭和43年10月 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市中島大浦 長隆寺
解説
高さ98.0センチメートル、径51.3センチメートル、鋳銅製。薬師如来・天女像が陽鋳され、発起人の尭音の名が刻まれている。「弥勒の鐘」の名称は、銘文の中から採ったものである。竜頭に穴が空いているのがこの鐘の特徴である。
文化年間(1804年~1818年)、法蓮寺(現・東温市上林)の老僧・尭音は、隠居の身で、親友の長隆寺第24世・有秀に梵鐘の寄進を思い立ち、忽那諸島(柱島を含む)や地方の大洲領内を托鉢して浄財を求め、文化8年(1811年)完了した。資金は托鉢・寄付金で、婦人が浄財の一部として寄進した金の簪も鋳込まれたと伝えられている。
鐘は、豊後の鍛工4名が来島し、長隆寺の仁王門の傍らに炉を築き鋳造、その音は黄鐘調と称されて余韻が70呼吸のあいだ続くといわれている。
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お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
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