金龍桜 1本
更新日:2021年5月6日
「金龍桜」について
文化財の区分
松山市指定天然記念物
指定(登録)年月日
昭和63年9月7日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市東野4丁目(外部サイト) 愛媛県
解説
和名キンリュウザクラは、サトザクラの優れた1品種である。根周りは67cm、地上65cmの幹周りが63cm、主幹より3支幹となり、樹高約5mである。花は淡紅色から白色、1枝の中に一重と八重が混在し、八重の花弁は約10枚、旗弁もある。
金龍桜は、もとは摂津国古曽部(大阪府)の金龍寺に植えられていたが、桑名城主松平定綱が松平家菩提寺の照源寺(桑名市東方)へ分植した。「照源寺の桜は徳川時代初期以来存在している名木のひこばえとして、今日にその特徴を伝えているものである」と昭和9年(1934年)に国の天然記念物に指定されたが、同34年(1959年)伊勢湾台風の被害で枯れ、同41年(1966年)指定解除された。
この木は、久松定武氏が松山藩祖定勝の菩提寺の照源寺から、金龍寺のひこばえを昭和45年(1970年)に譲り受けて、邸内に植栽したものである。
キンリュウザクラは、植物学上稀品に属し、また由緒ある来歴などから、松山市の天然記念物に指定された。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
電話:089-948-6603