令和8年7月28日「令和7年度松山市財政事情の公表について」ほか
更新日:2026年7月29日
※この動画は、松山市長記者会見の冒頭(市長説明)を掲載しています。
- 日時:令和8年7月28日(火曜日) 午前11時00分から
- 場所:本館3階第1会議室
- 記者数:14人
【報道資料】「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」で新しく、蜷川実花さん監修でオリジナル浴衣を制作し、貸し出しを始めます
(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/202607/14492120260727115749.html)
議題
- 令和7年度松山市財政事情の公表について
- 令和7年度松山市公営企業の業務状況の公表について
- 【お知らせ】「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」について
会見要旨
それでは本日の議題、令和7年度 松山市財政事情の公表について説明します。
令和7年度の一般会計は、歳出では物価高騰対策をはじめ子育てや教育環境の充実などに取り組み、歳入は市税や地方交付税、国庫支出金などが増加し、歳出、歳入ともに過去2番目の大きさになりました。
歳入は総額で、前の年度と比べ75億5,262万円、3.2%増の2,401億9,077万円です。収入が増えた主なものは、個人市民税が国の定額減税の終了や個人所得が増えて、前の年度と比べ30億1,459万円の増になるなど市税が36億4,835万円増加し、過去最高の収入額となりました。加えて地方交付税が国の税収増などで26億8,589万円増加しました。
歳出は総額で75億2,464万円、3.3%増の2,358億7,183万円です。先ほど申し上げた物価高騰対策は、全ての市民の皆さんを対象に1セット3千円で9千円分の買い物ができるプレミアム率200%の商品券を発行しました。7月15日時点の引換率は98.4%で、家計の負担を減らすとともに小売店や飲食店での消費を力強く喚起したほか、従業員の賃金を引き上げた中小企業などに奨励金を給付し持続的な賃上げを後押ししました。また子育て世帯におこめ券や子育て応援手当をいち早くお届けし、学校や保育所などでは給食の食材価格の上昇分を松山市が負担して、栄養バランスと量を保った給食を提供しています。
子育て・教育環境の充実は、子どもの居場所づくりを推し進めるため石井小学校で児童クラブ室を増やしたほか、不登校傾向にある生徒が安心して過ごせる校内サポートルームを今年度は市独自で15校に整備し、全ての市立中学校29校で設置が完了しました。
そのほか、経済的な負担を減らし安心して出産できるよう愛媛県と連携し、子どもが生まれた世帯へ支援を拡大するとともに、去年の10月からこども誰でも通園制度を国の本格実施に先駆けて開始しました。
まちの賑わいづくりと回遊性の向上は、松山市駅前の再開発で新しい電停の利用が開始され、郊外電車と市内電車の乗り場が近くなり、広場中央の大屋根も完成し、高齢の方も利用しやすく乗り継ぎが便利になりました。世界的建築家の安藤忠雄さんから寄贈いただいた「こども本の森 松山」は去年7月にオープンし、今年5月に利用者が3万人を超えました。坊っちゃん文学賞は、新しく小学生特別賞を設けるなど世代を問わず参加できる文学の入り口として、過去最多の9,900点の応募がありました。昨年、令和7年は夏目漱石と正岡子規が愚陀佛庵で共に暮らしてから130周年、今年、令和8年は小説「坊っちやん」発表から120周年を迎えるのを機に愚陀佛庵の再建工事を開始し、先週7月24日(金曜日)にオープンしました。坊っちゃんスタジアムは開場25周年を迎え、WBC優勝監督の栗山英樹さんの特別講演や子ども達との野球教室などで盛り上げました。道後地区では去年の10月から「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」を開催し、鮮やかな色彩と光が織りなす作品でまちを彩り、道後温泉の魅力を一層引き出しています。
そして、松山市のブランドスローガン「幸せになろう。」とロゴを多くの方に知ってもらうため、市民の皆さんが出演し全て松山市内で撮影したPR動画が、全国の都道府県、市町村などが応募する地域プロモーションアワード2025のふるさと動画大賞で、153点の作品の中から全国1位のふるさと動画大賞に選ばれました。
災害への対策は、昨年度久米公民館と泊公民館で改修工事を実施し、建替えを予定の垣生公民館を除き、3階建て以上の全ての公民館13館でエレベーターの整備が完了し、高齢の方やベビーカーや車いすなどでも安心して利用できるほか、避難所などの衛生環境を高めるため新しく災害用のトイレカーを3台導入しました。加えて地震災害に備え、木造住宅耐震改修の補助限度額を引き上げ住宅の安全性を高めました。
デジタル化の推進は、市民課の総合窓口センターなどをリニューアルし、窓口支援システムを導入して、県内最多の約130の手続きで利用者にやさしい「書かないワンストップ窓口」を実現したほか、記載台をなくし生まれた空間を生かして、温泉の湯桶をイメージした番台風の受付カウンターを設け、サインや壁面に伊予かすりや湯玉を取り入れるなど松山らしさを演出しました。また9連休になった年末年始は医療体制を強化するため、松山市医師会や松山薬剤師会の協力を得て臨時診療やオンライン診療を実施したほか、薬局を臨時開設しました。
これらの事業などの結果、歳入総額と歳出総額の差引額から翌年度へ繰り越す財源を差し引いた一般会計の実質収支は26億853万円で、68年連続で黒字を確保しました。また令和7年度の単年度収支に財政調整基金へ15億円を積み立て、財政調整基金の取り崩し額を差し引いた実質単年度収支は、8億9,532万円のマイナスになったものの、令和6年度から12億597万円改善しています。
市債の残高は、学校施設の長寿命化や公営住宅の建て替えなどのため、借り入れを行ったものの、将来への負担を減らすようそのほかの借り入れを抑制し、特別会計と企業会計を合わせた市全体で前の年度と比べ54億920万円、1.9%減少し、最も多かった平成17年度から929億7,802万円減っています。
基金の状況は、財政調整基金を積み増したほか、新南クリーンセンターの整備に備えて21世紀松山創造基金を積み立てるとともに、減債基金で市債償還を進め、合併振興基金を総合コミュニティセンターのキャメリアホールの改修に生かすなど計画的な運用で、基金全体は前の年度とほぼ同規模です。
次に、健全な財政運営へのガイドラインに関し二つの指標です。まず財政調整基金比率は、前の年度と比べ0.1ポイント減り、16.6%で、目標値である標準財政規模の10%以上を確保しています。次に経常収支比率は、地方税や地方交付税の増などで89.1%と、前の年度から2.2ポイント良くなりました。目標値である中核市の平均値は、令和6年度の値が93.2%で目標は達成できる見込みです。このように令和7年度決算も財政運営の健全性を確保できており、財政状況が直ちに悪化する懸念はないと考えています。これからも財政運営は健全な財政状況を堅持しながら、公約の4つの柱や第7次総合計画の将来都市像の実現を力強く推し進めます。
次に公営企業の業務状況についてです。まず令和7年度の水道事業会計の経営状況は、単年度実質収支は3年連続の黒字でした。また将来に備え、市之井手浄水場など基幹浄水場の更新に必要な費用を平成24年度から計画的に積み立て、累計額は93億818万円です。主な事業は基幹管路や更新時期を迎える硬質塩化ビニル管など約16キロメートルの水道管を耐震化したほか、災害時に優先して給水する重要施設への給水ルートは、第1期計画で完了した救急医療機関14カ所に加え、第2期計画で救護所になる小学校と中学校24校全てで水道管の耐震化が完了しました。
次に下水道事業の単年度収支は、11年連続黒字で引き続き健全経営を維持できました。企業債残高は、経営健全化の一つで借入を抑制して19年連続して減少し、令和7年度末は1,000億2,062万円で、最も多かった平成18年度末に比べ495億9,314万円減っています。主な事業は汚水管を整備し下水道普及率を高めたほか、雨水管や雨水貯留施設の整備に加え、いつでも利用できる土のうステーションを市内15カ所に再整備するなど、浸水被害の軽減に取り組みました。また、低炭素・循環型まちづくりに向けて進めてきた四国初の下水汚泥固形燃料化施設が完成し、稼働しました。上下水道は、市民生活や都市活動を支える大切なライフラインです。災害に備え施設を着実に更新し、持続可能な運営に努めます。
最後に、現在開催中の「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」についてお知らせです。
新しく、蜷川実花さんが監修しオリジナル浴衣を制作しました。蜷川さんの浴衣は、2015年に初めて道後のアート事業に参加された際、2種類のオリジナル浴衣を制作されてから11年ぶり2回目です。来週8月3日(月曜日)から、市内11カ所の旅館やホテルで宿泊者にまち歩き用に貸し出します。
デザインは2種類で、いずれも蜷川実花さんの写真を使ったグラフィックを用いています。一つは椿の柄で、道後を象徴する花の椿を主役に咲き誇る花々と蝶が華やかなデザイン、もう一つは和傘の柄で、色とりどりの和傘や障子、桜など日本らしいモチーフで、歴史ある道後の街並みとも親和性が高いデザインです。浴衣を着て道後の温泉街を散策し、「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」の世界と、道後ならではの景観を楽しんでもらいたいと思います。
浴衣は大人用で、男女兼用のフリーサイズです。身長が170センチ程度の方まで着られるということです。また特別な着付けは必要なく、浴衣の内側に着崩れしにくいボタンを付けて、帯も面ファスナーで簡単にワンタッチでつけられる仕様です。初めて浴衣を着る方や海外からのお客さまも簡単に着られます。多くの方がこの浴衣を着てそぞろ歩きをし、道後のまちの雰囲気を一層醸成するとともにまちの魅力を高め、回遊やにぎわいを創り出すよう期待しています。加えて蜷川さんらしい色彩豊かな浴衣は夜にも映え、ナイトタイムエコノミーにもつながると考えています。
道後温泉本館のプロジェクションマッピングは回数を増やし、8月31日(月曜日)まで15分毎に約5分上映しています。合わせてお出かけください。
説明は以上です。
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