令和5年4月11日 「令和5年度松山市一般会計補正予算(第1号)の専決処分」についてほか

更新日:2023年4月12日

※この動画は、松山市長 記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

  • 日時:令和5年4月11日(火曜日) 午前11時30分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:12人

(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/202304/340512023040612.html)

(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/202304/koisuruteienn.html)

(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/202304/wakuchin2023032909.html)

議題

  • 令和5年度松山市一般会計補正予算について(第1号)の専決処分について 
    「低所得者の子育て世帯生活支援特別給付金」
  • 道後温泉本館保存修理工事について
  • 二之丸史跡庭園花のイベント「恋する庭園」について
  • 【お知らせ】令和5年新型コロナワクチン接種について

会見要旨

 それでは本日の議題3件について説明します。
 まず令和5年度松山市一般会計補正予算(第1号)を定める専決処分です。
 国は食費などの物価高騰で特に影響を受けている所得が低い子育て世帯を支援するため、子ども1人当たり5万円の特別給付を実施すると決定しました。できるだけ早く対象の世帯に届け、支援するため、本日専決処分で補正予算を編成しました。補正額は8億7,753万9千円です。
 給付の対象はひとり親の世帯の場合、令和5年3月分の児童扶養手当を受給している世帯で約5千世帯を見込み、申請不要で5月末に給付する予定です。また公的年金の給付などがあり児童扶養手当を受給していない世帯や、直近で収入が減り児童扶養手当の対象の水準になっている世帯で約600世帯を見込み、6月から申請を受け付け、速やかに給付します。ひとり親世帯以外の子育て世帯の場合、令和4年度の低所得の子育て世帯生活支援特別給付金の対象になった世帯で約3,300世帯を見込み、申請不要で5月末に給付する予定です。また直近で収入が減り住民税の均等割が非課税の水準になっている世帯で約900世帯を見込み、6月から申請を受け付け、速やかに給付します。経済的に厳しい状況にある子育て世帯を引き続き支援していきます。

 次に道後温泉本館保存修理工事について説明します。
 国の重要文化財である道後温泉本館は、松山の宝を次の世代に大切に引き継ぐため、平成31年1月15日に保存修理工事を開始し、4年3カ月が経ちました。工事は順調に進んでおり、当初の見込みより約半年早く、令和6年7月中に本館全ての営業を再開します。地元の皆さんをはじめ、重要文化財の調査員の方々や施工者の皆さんなど、多くの関係者の皆さんのご協力のおかげです。心から感謝を申し上げます。
 全館の営業を予定より早く再開できるようになった具体的な理由は、工事関係者の知恵と工夫で状況に応じて何度も工程を見直し、一つはコロナ禍で休館した際、前倒しで工事を行ったこと、二つは本館内と本館周辺の工事を優先したことです。保存修理工事には本館の工事のほか、重要文化財の調査や仮設事務所の解体なども含まれ、これらは令和6年7月以降も継続し令和6年12月頃完了する見込みです。そして三つは重要文化財の保存修理のため、文化庁などとも協議しながら行う必要があり、ご配慮で歴史的・文化財的な調査を担う人員を通常より増員いただき、建物の解体や調査期間を短縮できました。1日でも早く営業を再開してほしいという地元の皆さんの期待に応え、常にピンチをチャンスにと皆が進めてきた結果と考えています。これからも全館での営業再開に向け万全の準備を整え、気を緩めることなく取り組みます。
 3月には道後温泉別館 飛鳥乃湯泉の入浴客数が100万人に達しました。今週の金曜日からは「道後アート2023」が始まります。そして来年、令和6年は4月に道後温泉本館が改築130周年の節目を迎え、また7月頃全館の営業を再開します。ウィズコロナ、アフターコロナに向け、地域経済をさらに活性化できると期待しています。

 次に花のイベント「恋する庭園」についてです。
 去年二之丸史跡庭園が開園30周年を迎えた記念で、ゴールデンウィークを含めた期間、花の装飾を中心にイベントを実施し大変好評でした。二之丸史跡庭園は恋人の聖地に認定されており、今年は内容を充実し、花のイベント「恋する庭園」を開催します。松山城二之丸史跡庭園で、ゴールデンウィーク期間4月29日(土曜日・祝日)から5月7日(日曜日)まで9日間、庭園の流水園に色とりどりの花を浮かべる「花手水」をはじめ、「花のアーチ」を演出するなど花々で庭園を装飾し、お客さまを迎えます。また今年は新しく園内にキッチンカーが出店し、二之丸マルシェを開催します。加えて期間中、毎日先着100名に花の種をプレゼントします。そのほか二之丸演奏会を開催し、市民団体の皆さんが日によって、ヴィオリラ、三味線と唄い、オカリナとギター、コカリナを披露したり、二之丸の多聞櫓に、愛媛華道会がいけばな6点を展示します。幅広い年代の方が楽しめる内容です。ぜひこの機会に来園ください。

 最後に新型コロナワクチン接種についてお知らせします。
 令和5年度の新型コロナワクチン接種は、国で特例臨時接種の期間が来年、令和6年3月31日まで延長され、引き続き無料で接種できます。全ての年齢の方を対象に、秋開始接種で9月から12月に1回接種します。65歳以上の高齢者のほか、基礎疾患を有する方や重症化リスクが高いと医師が認める方、医療や介護従事者などは、前倒しし春開始接種で5月から8月にも1回接種します。
 松山市では、令和4年秋にオミクロン株対応ワクチンを接種後3カ月が経った約4万2千人に4月20日(木曜日)に接種券を発送し、その後は週に2回、月曜日と木曜日に順次接種券を送付します。予約開始は、4月24日(月曜日)午前8時30分から、予約専用サイトやコールセンターで受け付けるほか、公民館で代行予約を行います。接種開始は、5月8日(月曜日)から、市内の約220の個別医療機関で実施します。現在実施中のオミクロン株対応ワクチン接種は、65歳以上の高齢者と基礎疾患がある方や小児などを除き、来月5月7日(日曜日)で終了します。未接種の方は年代にかかわらず早めの接種を検討するようお願いします。今後も接種を希望する方ができるだけ早く、何より安全で安心して接種を受けていただけるよう取り組みます。
 説明は以上です。

質疑応答

【道後温泉本館 全館営業再開時期】
(記者)
時期が早まり、観光や経済をさらに後押しする期待は?
(市長)
ずっと長く松山市政を取材していただいている方、覚えてらっしゃるかもしれません。当初は、当初は工事期間は約7年と言われていました。今発表させていただいて、結局平成31年1月15日から工事に入って、5年半で終わることになります。先ほど申し上げたとおり、非常に工事関係者の皆さま、また関わった市の職員も頑張ったと思います。1年半早くできる計算になりましょうか、できるだけ早く工事を完了させて、もちろんここから気を緩めることはできませんので、しっかりと工事を完了させて、また地域経済の活性化に資するようにしていきたいと思っています。
(記者)
地元の観光業者や宿泊業者にとって、コロナ禍もありダブルパンチになったと思うが、活性化に向けてどのような対策を考えているか?
(市長)
今ダブルパンチとおっしゃったのですが、ずっと注視してきましたけれども、工事だからといって、ものすごくお客さまが減ったかというと、そういう認識は持っていないんです。おかげさまで飛鳥乃湯泉を建築し、ソフトではアート事業を展開していきました。コロナで全館休業もありましたので、もちろんコロナで影響は受けましたけれども、さまざまな施策で工事だからといって、ものすごいお客さんが落ちたかといったら、そうではなかったのではないかなとこれまでを見ています。1日でも早く全館での営業を再開させたいという思いで、関係者の皆さんが進めてくれたおかげだと考えています。今、世界からも道後温泉本館を見に来られますけれども、全国、世界の多くの皆さんにご覧いただきたいと思っています。
(記者)
記念行事などの予定は?
(市長)
はい、もちろんです。せっかく皆さまにも協力いただいて、5年半の工事を経て、全館営業、工事終了になります、何かしらのセレモニー、そういったものは考えていきたいと思います。ちょっと頑張っていただいたことなので、披露したいと思います。例えば、今素屋根のテント膜が掛かっていますが、別の敷地でシミュレーションをしまして、その場じゃなくて、別の敷地でシミュレーションもできるんじゃないかとやっていただいて、そのシミュレーションのおかげで実際の現場での作業時間が大きく短縮、約2カ月できたと聞いています。一つ、二つ、三つと今理由を申し上げました。そして、この道後温泉は国の重要文化財ですから、重要文化財特有の工事ってあるんです。重要文化財は保存状態を記録に残していく必要があります。保存状態が悪くて、工事の後には本館の屋根に使用しない瓦とか木材なども、ここから歴史的な価値があるか、また文化財的な価値があるかどうかを検討して分類していくんです。資料にするのか、廃材とするのかを分類する作業もあるんです。記録報告書を作成する作業を行う必要があります。調査量は瓦は全てで2万枚以上あります。瓦の他にも木材や銅板なども多くあります。すでに調査が終わっているものもあるんですが、調査していく瓦や資材が数多くあるため、長期間の調査となります。本来これらの作業は現場の工事と並行して行うんですが、1日でも早く営業を再開するため現場工事を、本館内の工事を、本館周辺の工事を優先して行いました。先ほど申し上げた文化財の分類ですとか、そういった調査は、来年の7月以降12月末の期間で中心的に行っていくことになります。また別の所に仮設事務所がありますけれども、高台の方ですね、この仮設事務所の解体などを来年の7月以降12月まで行っていくことになります。
(記者)
当初より早くなり、経済や地域住民のメリットは?
(市長)
もうこれは本当に、携わった方々の知恵と工夫のおかげだと思います。もう1日でも早く全館で営業したいんだっていう思いに、各方面の皆さんが応えていただいたのを本当にありがたく感じています。全館で営業できるということは、やはりキャパシティーも変わりますので、国内の方、また国外の方がお越しになる機会が増えると考えます。非常にありがたく感じています。どうしても皆さんにお配りした資料の中で、令和6年度の6月から7月にかけて臨時休館とあります。これは消防の関係、部分営業から工事が完了して全館営業するためには消防のクリアですとか、引越し作業ですとかやらなければならないことがさまざまあります。ちょうど梅雨の時期にそれを当てまして、お客さまがどうしても少なくなる梅雨の時期に当ててるんですけれども、まだそれまで期間ありますので、私から担当にできるだけ工夫をしてこの1カ月、どうしても現場からはこれぐらいはかかるんですよとは言われてるんですけれども、少しでも短くできないかと指示しています。
(記者)
このタイミングで半年早くなると見通せた理由は?
(道後温泉活性化担当課長)
工事は、後期工事に入っていって現在(令和5年3月31日)のところ68パーセントの進捗です。完成時期が近くなって、残りが見通しが立ってきたのでこのタイミングで発表させていただくようになりました。
(記者)
工期が短くなり、工費が圧縮できるのか?
(道後温泉活性化担当課長)
工事費用についてはまだこれから積み上げていくんですけれども、増えたところもあれば、減ったところもあって、いろいろ工夫をしている中でしていますので、今のところ変わらない、増減はない、予定通りで進んでいく予定です。
(記者)
国内外から観光客が増える期待は?
(市長)
当初、私が市長に就任させていただいた頃っていうのはやはり、市長、工事どうするんですかっていうのが、いろいろな案件がありますけれども非常に大きな案件だったと思います。完全閉館すると3年ぐらいで工事が終了すると、ただ経済への落ち込みはものすごく大きくなるでしょうねと。片や、部分的に営業して部分的に工事をしていくと、最長7年ぐらいかかるそうじゃないですかと。それは市長、全館休業して工事をするよりか、お客さまの減りは少ないかもしれないけれど、その影響が長く続きますよね、市長、どうするんですかって言われてたんです。さまざま地元の方ともお話しをさせていただいて、職員の皆さんともお話しをさせていただいて、結局は飛鳥時代からという道後の歴史を発信できる拠点が必要なんじゃないかっていうことで、さまざま総合的に考えて、ハードでは飛鳥乃湯泉を建設させていただいた、そしてソフト事業でアートをやらせていただいて、先ほど質問にもお答えしたように、工事だからといってものすごくお客さんが減ったか、もちろんコロナの影響は受けたんですけども、工事だからといってものすごく減ったかっていったら、そうではなかったように私は感じています、地元の方の話も聞かせていただいて。ですので、もちろんこれからしっかりと工事を完了させることが大事だと思いますので、これからも気を引き締めて、工事完了までやっていきたいと思いますし、また皆さまも外見、見ていただいてお分かりのように、きれいに葺き替えられた銅板であったりとか、もうすでに公開しています日本唯一の皇室専用のお風呂の又新殿も中の金箔、銀箔きれいになっています。当時の趣きが蘇っていますけれども、そういったものを見ていただいたらと思っています。
(記者)
オープン時期が半年早まったということか?
(市長)
はい。

【令和5年春開始接種】
(記者)
ワクチン接種をどのように推奨していくか?
(市長)
先ほど説明文の最後で言わせていただきましたけれども、やはり未接種の方、いらっしゃいますので年代に関わらず早めの接種を検討するようにお願いしたいと思います。希望制ではありますけれども、今後も接種を希望する方ができるだけ早く、何よりも安全で安心して接種を受けていただけるように取り組んでいきたいと考えています。

【大阪・関西万博】
(記者)
万博の機会を捉え、どう取り組んでいくか?
(市長)
もう5月中旬だったですよね、G7広島サミットが行われます。そして来年が、瀬戸内海国立公園が日本で初めて、同時制定ですけど、霧島、雲仙、瀬戸内海と90年前に制定され、来年、瀬戸内海は国立公園に制定されて90周年ということになります。そしてその翌年が大阪・関西万博だったですかね。先ほど申し上げたように瀬戸内海に、また西日本により注目が集まっていくことになります。これまでいろいろと観光課の職員も頑張ってもらって、コロナですからやはり動きも変わります、動きは変わるけれどもコロナの間だから、逆にできることがあるんじゃないかと修学旅行の誘致。当然土曜日、日曜日、祝日はお客さま多いです、でも平日ガラガラだと困ります、そこで平日の団体客っていうと修学旅行生なんです。修学旅行は将来の旅人口を作ると言われています。修学旅行の時、松山行ってよかったよね、今度また行ってみようかっていう将来の旅人口を作ると言われています。当初、松山市は前市長である中村時広さんの時に修学旅行の誘致を平成18年だったか始めて、いい目の付け所だったと思うんです。今確か令和4年度は180校ぐらいまできたですかね、修学旅行、数は観光課に聞いていただいたらと思います。このように修学旅行の誘致をしていく中で、私就任した時から瀬戸内・松山構想で観光をやってきました。九州エリアもこれはかなりニーズ高いぞと、反応いいぞというのは感じていました。ですのでこの間の別府市との協定の締結につながっていくわけです。福岡エリア、九州エリアもエリアに加えながら、これからまた海外の方って今よく報道されるようになりましたけれども、ロングステイですよね。やはり一時期はモノ消費、代表的なのは、中国の方が大きな薬局屋さんとか大きなお店に行って、いっぱい買って帰るのがいわゆるモノ消費と言われましたけど、コト消費を意識しながらやってきました。いろいろなことを体験していただくとか、体験メニューですとかで、松山だけではなくて広域エリアでやっていくことも大事かと思います。例えば松山から大変好評の伊予灘ものがたりに乗って、大洲市さん頑張ってらっしゃいますよね、大洲市さん、NIPPONIA HOTELとか、また伊方町さん、佐田岬はなはな、頑張っていらっしゃいますよね、で別府市さんとの協定を結ばせていただいた。このようにエリアで展開していくことも大事だと思いますのでこれまでやってきたこと、また途中で気付きがあったこと、現地・現場で教えていただいたことなど反映しながら、引き続き松山の活性化に取り組んでいきたいと思っています。
(記者)
別府との協定で、どのようなことを国内外の観光客に体験してもらいたいか?
(市長)
松山市の観光課と別府市の観光課でいろいろと話してますけども、まだ内緒です。発表できる段階になったら発表したいと思っています。
(記者)
例えば温泉の文化とか?
(市長)
そうですね、まだ企画段階なんですけども、一遍上人ってご存じですかね、ご存じですよね。こちらの河野家ゆかりです。一遍上人、宝厳寺がありますが、大分の別府には一遍上人が上陸された浜であったりとか、また鉄輪温泉ですかね、一遍上人が発見されたんだったかな、そういったゆかりの場所があります。元々つながりがあるところを磨いていく、たからみがきのまちづくりとこれまで言ってますけども、いろいろ松山と別府でつながり、宝がありますんで、そんな共通点を見出しながら磨いていければと思います。
(記者)
自治体の垣根を超えて連携する、誘客するのは旅行者にどのようなメリットがあるか?
(市長)
まずお客さまありきだと思うんです。瀬戸内・松山構想がそうですけども、私就任したときから言わせていただいていますけれども、四国の連携も大事です。ただ一番近くの県庁所在地ってどこですかって言われると、松山の人って高松かな、高知かな、徳島かなって思うんですけども、全部2時間半かかります。実は一番近い県庁所在地って広島市さんなんですよね。スーパージェットっていう速い船で1時間10分で移動できます。もちろん中心部から港への移動はありますけれども、それを含めてもやはり広島市さん実は近いです。広島市さん120万都市です。江戸時代みたいに通行手形があるような状況ではないので、いいところがあったら何県関係なく動かれます、お客さまは。そういう中でやはりエリアで展開していくことが大事で、就任以来、瀬戸内・松山構想を掲げてきたんです。観光事業者の方、交通事業者の方を一緒に入ってもらいながら増やしていく、そういう中でJR西日本さんと組んで格安なチケットを生み出していただく、もうすでにお客さまにメリットがありますし、知恵と工夫と連携とでやっていきたいと思っています。

※質疑応答は内容を要約しています。

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Acrobat Reader DC (新規ウインドウで開きます。)Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ

お問い合わせ

シティプロモーション推進課
〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館3階

本文ここまで

サブナビゲーションここから

記者会見

情報が見つからないときは

よくある質問

広告枠

サブナビゲーションここまで