令和5年5月9日 「松山市のDX推進」についてほか

更新日:2023年5月15日

※この動画は、松山市長 記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

  • 日時:令和5年5月9日(火曜日) 午前11時00分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:14人

議題

  • 松山市のDX推進について 
  • 動物愛護施設の整備と松山総合公園の賑わい創出について

会見要旨

 それでは本日の議題2件について説明します。
 まず、松山市のDX推進についてです。
 本市では令和3年度に情報化推進指針を改定し、DXを積極的に進めてきました。令和4年度の主な取り組みは、一つは行政手続きのオンライン化で、予定の289を大幅に上回る466の手続きをオンライン化できました。その中で利用が多かったのは、ふるさと納税の特例申請や出産・子育て応援金の申請です。またオンライン決済を新たに導入し、戸籍の附票の写しなどもオンラインで請求できるようにしました。オンライン化で必要なマイナンバーカードの交付は令和5年、今年3月末現在、全国平均67.0%のところ松山市は72.1%で中核市62市では全国3位の交付率です。
 二つはデジタルデバイド対策で、前の年度に大変好評だった主に高齢者向けのスマートフォン教室を民間事業者と協力して大幅に回数を増やし、200人の予定のところ409人に参加いただけました。
 三つに庁内のDXを推進し、令和5年、今年3月までに46の業務で手書きした文字などを認識しデータ化できるAI-OCR、光学文字認識や、システムへの入力などパソコン上の定型作業を職員に代わって行うRPAを活用してデータ入力や帳票の印刷を自動化し、令和4年度は約3,670時間の業務を削減できました。
 四つに令和3年8月に倉敷市、高松市と共同調達した住民記録、印鑑、選挙人名簿システムは、令和5年、今年2月からガバメントクラウド上で運用を開始しました。そのうち住民記録と印鑑システムは、国が示す自治体システムの標準仕様を採用してガバメントクラウド上で稼働したのは全国で初めてです。
 五つに市民向けアプリの導入で、今年2月から母子手帳アプリ「まつスク」をそして先月、4月からマイ・タイムライン防災アプリの運用を開始し、7月には高齢者向けに健康アプリの運用を始める予定です。これからも市民の皆さんのニーズに沿ったアプリを提供していきます。
 次に、今後のDXの推進は、一つはドローンやウェアラブルカメラ、体に取り付けて撮影するカメラを使って現場作業の効率化を検討します。現在、沖合の防波堤の確認などは目視で行っていますが、カメラを搭載したドローンからの映像で施設の維持管理や現地確認をしたり、ウェアラブルカメラなどを使って遠隔で工事など現場の状況を確認したり、検証しながら工事現場などでDXを促します。
 二つは地域のコミュニティーで、WEB会議を利用したコミュニケーションや情報発信のデジタル化などを支援します。昨年度は県市連携で潮見地区で実施しました。今年度は県市連携で1団体、本市独自で3団体、計4つの団体で地域の団体とともに考え支える、いわゆる伴走型で行います。
 三つは現在松山市が利用している行政手続きのオンライン化のシステムを今年10月をめどに、県市町共同利用のシステムに移行します。県内で広く活動している事業者や県内で転居をした方などは、一度登録した情報を何度も再登録する必要がなくなるほか、これに合わせて決済代行業者を見直し、カード決済に加えPayPayが利用できるようにします。加えてデジタル庁の法人・個人事業主向け共通認証システムと連携し、事業者認証が必要な手続きをオンライン化します。
 四つは農業DXの推進です。松山市地域農業再生協議会と連携しDXを進める予定で、まずは農業の生産条件が不利な中山間地域などで遠隔操作で作業ができる草刈り機の実証実験を行い、その性能や使用方法などを調査、研究します。
 これからもさまざまな分野でDX化を推し進め市民の利便性を高めるとともに、業務を効率化していきたいと考えています。

 次に、動物愛護施設の整備と松山総合公園の賑わい創出についてです。
 現在、今年度末の完成を目指し、松山総合公園内に新しい動物愛護施設の整備を進めています。完成後は本市の動物愛護の拠点に位置付け、これまでと同じく保護した動物を収容し、飼い主へ返還や里親へ譲渡などはもちろん新たにマッチング・スペースを設け、収容動物と里親希望者が触れ合えるようにしたり、診療室を設け簡易な治療ができるようにし、譲渡につながりやすくまた一層動物に寄り添った環境を整えます。啓発スペースでは、動物の生涯に責任を持つ重要性や動物を飼う注意点などを広く啓発し、人と動物が共に暮らせるまちづくりの一助になると考えています。
 加えて、松山総合公園は「坂の上の雲」のまちづくりのサブセンターゾーンに位置付けており、季節の花と緑に溢れ美しい眺望にも恵まれています。施設の整備を機に自然や動物に関連するイベントなどを開催し、新たな魅力を加え、公園全体に賑わいを創り出したいと考えています。
 今年度は完成を前に、年間を通じてイベントや教室を開催し、施設の整備を周知するとともに動物愛護の気運をさらに醸成することにしました。基本的には松山総合公園内やドッグランなどで、5月にお散歩教室や6月にしつけ方教室を開催し、犬をしつける方法を学んだり、6月下旬から7月上旬に七夕祭り~星に願いを~で親子連れなど公園利用者に笹と動物の形に型取った短冊を用意し、願い事を書いてもらったり、7月に生き物発見ツアーで市内中心部にある松山総合公園でも多くの鳥や昆虫が生息しているのを散策しながら再発見してもらい、バードウォッチングや生き物観察など自然学習を行うほか、10月と3月には桜や紅葉の季節に夜の松山総合公園を散策し、日本夜景遺産に登録された展望広場からの夜景も楽しめる夜の松山総合公園体験ツアーを、また2月に子犬同士を遊ばせ幼齢期からコミュニケーションを学ばせる子犬の幼稚園なども計画しています。加えて森の遊び方教室やポールウォーキング教室など民間事業者と共同で実施するイベントも検討しています。イベントの詳細は決まり次第、順次お知らせします。多くの方に参加いただき、その声を反映しながら施設や公園を利活用していきます。
 説明は以上です。

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