令和5年7月25日「令和4年度 松山市財政事情の公表」についてほか

更新日:2023年7月26日

※この動画は、松山市長 記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

  • 日時:令和5年7月25日(火曜日) 午前11時00分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:11人

議題

  • 令和4年度 松山市財政事情の公表について
  • 令和4年度 松山市公営企業の業務状況の公表について

会見要旨

 本日の議題の前に新型コロナウイルスに関し、前回もお知らせしたとおり全国的に感染が拡大しています。ウイズ・コロナで社会経済活動を進めるには感染対策との両立が必要です。夏休み期間に入り、県外からの帰省や旅行など人の移動や接触が多くなります。市民の皆さんには必要な場所でのマスクの着用、手洗い、換気など基本的な感染対策の継続をお願いします。また新型コロナワクチン接種は、現在65歳以上の高齢者や基礎疾患を有する方などを対象に接種しています。国からファイザー社のオミクロン株対応ワクチン(BA.4/5)が追加配布され、7月31日(月曜日)から接種いただけます。早めのワクチン接種の検討をお願いします。

 それでは本日の議題、令和4年度松山市財政事情の公表について説明します。令和4年度の一般会計は、物価高騰やコロナ禍への対策に全力で取り組み、歳入、歳出共に過去3番目の大きさになりました。
 歳入は総額で、前の年度と比べ160億7,031万円、7.0%減の2,149億9,725万円です。収入が減ったのは主に国の地方創生臨時交付金などで、この交付金を財源にした飲食店などへの営業時間短縮協力金が終了し、国庫支出金が前の年度と比べ179億700万円減少しました。一方、収入が増えたのは主に市税が11億523万円増加し、704億3,434万円になりました。これは固定資産税が中小企業への減免特例制度が終了し7億7,670万円、個人市民税が個人所得が増え2億8,404万円増加したためです。
 次に、歳出は総額で166億732万円、7.3%減の2,096億9,133万円です。
 新型コロナウイルスの感染拡大の防止は、松山市医師会や市内の医療機関と連携し、医療機関や集団接種会場でワクチン接種を実施するほか、夜間接種を追加するなど希望する全ての皆さんが安心して接種できる体制を確保しました。
 地域経済対策は、すでに借り入れている運転資金を返済できないなど、コロナ禍と物価高騰で資金繰りが厳しい市内の事業者を支援するため、50億円の無利子、信用保証料なしの借換枠を新しく設け、融資制度の総額を過去最大の400億円に引き上げました。また中小企業がDX、デジタルトランスフォーメーションに挑戦し、デジタル技術を取り入れてビジネスモデルなどを変革したり、新しい製品やサービスを開発したりや、事業者がコロナ禍で失業された方などを正規雇用するのを支援しました。そして、まつやまに泊まろうキャンペーンで割安な宿泊券を販売し、旅行会社が販売する旅行商品の割り引きも行いました。加えて物価高騰の影響を受けている飲食店や小売店などで消費を喚起するため、最大30%のプレミアム付商品券を発行したほか、キャッシュレス決済でポイントを還元し、総額60億円規模の消費効果で地域経済を力強く支えました。
 市民生活の支援や福祉の充実は、18歳までの児童を養育する子育て世帯に1世帯当たり1万円、2人目以降は児童1人当たり5千円を加算する松山市子育て応援金を給付しました。教育や保育の現場では給食用の食材価格が上がる中、給食の質と量を維持するため価格上昇分を市が負担し、保護者の皆さんの経済的な負担を増やさず栄養バランスと量を保った給食を提供しました。また介護と障がい福祉サービスの事業所や保育所などの社会福祉施設のほか、病院や診療所などの医療関係施設、理容所、美容所など生活衛生関係施設に支援金を給付し、事業者の皆さんの負担を減らしました。
 物価高騰や感染症対策のほかでは、去年は日本に野球が伝承されて150周年の節目でした。7月に愛媛県と県内20市町が連携し、地方球場では初めて3回目のプロ野球オールスターゲームを坊っちゃんスタジアムで開催しました。また道後温泉で道後オンセナート2022を開催し、本館の保存修理の工事期間ならではの魅力を発信し、観光人口の拡大を推し進めました。防災・減災対策では、全国で初めて全世代型防災教育に取り組み、小学生から高齢者まで切れ目なく防災リーダーを育成したほか、地域防災力を高めるため、まつやま逃げ遅れゼロプロジェクトを開始し、学校や地域、福祉施設を中心に広くマイ・タイムラインを普及しました。農業では、10月に松山アボカド、3月に興居島レモンがまつやま農林水産物ブランドに認定され、11月に初めてライブコマースを使ってブランド産品の紹介や販売を行いました。
 これらの結果、歳入総額と歳出総額の差引額から翌年度へ繰り越す財源を差し引いた一般会計の実質収支は、37億9,386万円で65年連続で黒字を確保しました。また令和4年度の単年度収支に財政調整基金への積立額を加え、財政調整基金からの取崩額を差し引いた実質単年度収支は、13億2,924万円のマイナスになりました。これは物価高騰や感染症対策に財政調整基金を活用するほか、社会保障関係経費が増えたためと考えています。市債残高は、小学校、中学校の施設マネジメントや松山圏域消防指令センターの整備のため借り入れが増えたものの、将来への負担を減らすためそのほかの借り入れを抑制し、特別会計と企業会計を合わせた市全体で前の年度と比べ102億382万円、3.3%減少し、過去22年、平成12年度以降で市債残高は最少になっています。
 次に、健全な財政運営へのガイドラインに関し、二つの指標を報告します。まず財政調整基金比率は、前の年度と比べ0.1ポイント増え16.4%で、目標値である標準財政規模の10%以上を確保しています。次に経常収支比率は、物価高騰の影響などで89.7%と前の年度と比べ2.0ポイント上昇したものの、目標値である中核市の平均値程度は達成できる見込みです。このように令和4年度決算でも財政運営の健全性は確保できており、財政状況が直ちに悪化する懸念はないと考えています。今後の財政運営は、公約の実現をはじめ、物価高騰対策やウィズ・コロナを一層進めるとともに、子ども施策を充実しデジタル化を加速させるなど、新しい時代に対応した施策を推し進めながら健全な財政状況を堅持していきます。

 次に、公営企業の業務状況についてです。まず水道事業会計の経営状況は、水道料金収入が減ったことや、エネルギー価格が高騰し動力費などの費用が増え、単年度実質収支は平成18年度以来の黒字から3億4,021万円の赤字になりました。令和4年度の主な事業は、基幹管路や老朽化した硬質塩化ビニル管など約21キロメートルの水道管を耐震化したほか、避難所になる小学校、中学校10校に応急給水栓を設けるなど災害に強い水道づくりを進めています。
 次に、下水道事業についてです。単年度収支は8年連続黒字で、引き続き健全経営を維持できました。下水道事業は国の方針で、平成4年度から10年間で約2千億円を集中的に投資した結果、下水道普及率は大きく伸びたもののその財源で企業債を活用したため企業債残高が増加しました。その後、経営健全化に取り組み、企業債残高は16年連続して減少し、令和4年度末は約1,109億3,742万円で、最も多かった平成18年度末に比べ約386億7,634万円減っています。主な事業は下水道普及率を上げるため、汚水管と浸水対策で山西地区と和泉・古川地区の雨水管を整備しました。また老朽化対策で、中央浄化センターの電気、機械設備などを改築しました。上下水道は市民生活や都市活動を支える大切なライフラインです。災害に備え老朽施設を着実に更新し、持続可能な運営に努めます。

 最後に夏のイベント、風早海まつり、三津浜花火大会、松山野球拳おどりについてお知らせします。まず7月29日(土曜日)に北条港外港で風早海まつりを開催し、4千発の花火を打ち上げます。翌週の8月5日(土曜日)は三津ふ頭で第71回松山港まつり・三津浜花火大会を開催し、9千発の花火が夏の夜空を華やかに彩ります。花火の打ち上げ前には、三津浜中学校の水軍太鼓や三津浜小学校と宮前小学校の金管バンドなど、地元団体の皆さんがまつりを盛り上げます。そして8月10日(木曜日)から12日(土曜日)までの3日間、第58回松山野球拳おどりを実施します。今年は大街道、千舟町通り、城山公園堀之内の3会場で、45の連やチーム、約3,200人の踊り手が創意工夫し、迫力のある踊りを披露します。堀之内では皆さんに野球拳おどりに親しんでもらえるよう、観客が自由に参加できる「Baseball-盆(Bon)-Dance」を行うほか、キッチンカーも出店します。13日(日曜日)まで松山城でライトアップイベント光のおもてなしも開催中です。踊り手の皆さんはもちろん、観客の皆さんにも楽しんでいただきたいと思います。いずれも4年ぶりの通常開催です。熱中症対策と感染対策をしてお越しください。
 説明は以上です。

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