令和7年5月13日「松山市のDX推進」について
更新日:2025年5月14日
※この動画は、松山市長記者会見の冒頭(市長説明)を掲載しています。
- 日時:令和7年5月13日(火曜日) 午前11時から
- 場所:本館3階第1会議室
- 記者数:14人
松山市のDX進捗状況と今後の取り組みについて(PDF:515KB)
議題
- 松山市のDX推進について
会見要旨
それでは本日の議題、松山市のDX推進についてです。
松山市は令和3年度に情報化推進指針を改定し、DXを推し進めています。昨年度は全14項目のうち10項目が新規のDXの取り組みで、本市のデジタル化が着実に進んでいると実感しています。昨年度と今年度の主なものを一つ、市民や地域のDX、二つ、産業のDX、三つ、行政のDXの順でご説明します。
一つ目、市民や地域のDXです。まず行政手続きのオンライン化は、予定していた689件を大幅に上回り、1,160件の手続きで実施しました。その中で特に市民の皆さんの利用が多かったのは、公金納付の口座振替の申し込みで、10月に運用を開始してから3月末までの半年で4,081件の申請がありました。キャッシュレス決済は各課の窓口やスポーツ施設をはじめ、公民館や公立保育所など新たに92カ所で開始し、合計103カ所と大幅に拡大しました。またスマートフォンの個別相談窓口を新設したり、位置情報サービスを生かし、小学校、中学校の通学車両の運行状況を把握したり、道路パトロール支援システムを導入し、道路の維持、管理を開始や、通常の119番通報に映像を加えライブ映像119で迅速で的確に消防活動を行うなどしています。
今年度は市民課の総合窓口センターや支所でシステムを導入し、市民の皆さんが窓口で手続きする際、書類に手書きする負担を減らします。職員が聞き取り、システムに入力して申請書を出力し、署名すれば届出が完了する仕組みです。フロアのリニューアルと合わせ、初めて訪れた方や子どもからお年寄りまで、どなたにも「もっとやさしい窓口」を実現します。
二つ目、産業のDXです。去年から新しく二つに取り組んでいます。一つは農業分野で、遠隔操作できる草刈機やドローンで農薬を散布する体験会を行い、スマート農機の利用を促すほか、マッチングアプリを使って農家の人手確保を支援し、53件のマッチングを成立させました。もう一つは介護分野で、松山市ホームページに介護DXプラットフォームを開設し、体験会の情報や機器導入で使える補助制度を載せるなど、介護事業所で導入を検討する支援を充実させました。また介護現場の事務を効率化し、職員の負担を減らすため、ケアプランデータ連携システムや介護ロボットと介護ソフトの体験会を開催し、約900人の方が参加しました。
今年度は、農業分野は営農アプリや機器の導入などに補助を開始するとともに、自動で水面を動き、水田に雑草が発生するのを抑えるロボットの体験会を開催します。介護分野は経営者向けのセミナーで、先進的な取り組みを学ぶほか、ペーパーレス会議システムを導入し、要介護認定の迅速化や認定審査会運営の効率化を進めます。中小企業支援は、CIO補佐官が商工会議所など経済団体とDX推進を支援します。
三つ目、行政のDXです。手書きした文字などを認識しデータ化するAI-OCRと、データ入力や帳票の印刷などパソコン上の定型作業を自動化するRPAを用い、補助申請情報の確認や振替口座の入力など66の業務で、約6,700時間の業務を削減しました。
加えて三つの取り組みを進めました。一つは本市のDXを加速させるため、去年4月から専門的な知見をお持ちのデジタル人材をCIO補佐官として2名採用し、職員と協働して業務の効率化や地域課題の解決にデジタル技術を活用するほか、人材育成に関し研修を実施しています。一人は角田仁補佐官で、民間企業のデジタル分野で長い勤務経験があり、他の地方自治体でもCIO補佐官の経験がある方です。もう一人は下山紗代子補佐官で、データ利活用の分野で県内のDXを推し進めてこられた方です。
二つは全国のX、旧Twitterユーザーの松山市へのイメージや事業への声を分析して、映画「がんばっていきまっしょい」の公開を機に、ウェブサイト「松山聖地巡り」を開設し、映画やアニメなど聖地を紹介するのと合わせ、ARスタンプラリーを開催するなど効果的にデジタルコンテンツを展開しました。
三つは生成AIを本格的に導入し、文書作成や情報検索で利用するなど、職員の業務を効率化しました。
今年はローコードツール、最小限のコードや視覚的な操作でアプリケーションを開発できるツールを全庁で試験導入し、検証します。またマイナンバーカードは今年4月から職員の出退勤管理や救急業務で利用するなどし、カードの普及を進めます。これからもさまざまな分野でDXを推し進め、市民の皆さんの利便性を高めるとともに業務を効率化していきます。
説明は以上です。
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