令和5年4月25日 「第20回 坊っちゃん文学賞」についてほか

更新日:2023年5月15日

※この動画は、松山市長 記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

  • 日時:令和5年4月25日(火曜日) 午前11時00分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:12人

(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/202304/20bocchanboshu.html)

議題

  • 第20回 坊っちゃん文学賞について 
  • 松山ライブ!まちなか演奏会について

会見要旨

 本日の議題の前に、ごみ分別についてお願いです。
 一昨日4月23日(日曜日)に、松山市内を走行中のごみ収集車の後部から出火し、粗大ごみを焼く火災がありました。幸いけが人はなく30分程度で鎮火しましたが、収集車両は使用できず修理または廃車となります。原因は現在調査中です。他の都道府県の自治体ではリチウムイオン電池が原因で火災が発生し、ごみ収集業務に影響が出て、ごみ非常事態宣言を発令した事例もあります。
 市民の皆さんにお願いです。モバイルバッテリーやデジタルカメラなどに含まれるリチウムイオン電池などの小型充電式電池は、過度な力が加わると発熱や発火する危険があります。松山市は、簡単に取り外せる小型充電式電池は、市役所本庁や支所などに小型充電式電池のリサイクルボックスを設け回収しています。取り外しができないものは粗大ごみで、圧縮しないように選別しトラックで収集しています。その他ごみを出す際は、正しい出し方や分別を守るよう協力をお願いします。 

 それでは本日の議題2件について説明します。
 まず、「第20回 坊っちゃん文学賞」についてです。
 「坊っちゃん文学賞」は市制100周年を機に、近代俳句の父、正岡子規を生み、明治の文豪、夏目漱石の小説『坊っちやん』に描かれた街という松山市の豊かな文学的土壌を生かし、新しい青春文学の創造と本市の文化的なイメージを高め、全国にPRするため昭和63年に創設しました。その後、19回35年継続し、人気作品や受賞後も活躍を続ける作家を生み出してきました。第4回大賞の敷村良子さんの『がんばっていきまっしょい』は、映画化やテレビドラマ化され、松山の青春像を広く伝えることができました。また2019年本屋大賞を受賞された瀬尾まいこさんは、第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞後、作家の道へ進まれました。令和元年の第16回からショートショートの文学賞にリニューアルし、去年、第19回は全国47都道府県に加え、海外からも作品が寄せられ7,026点の応募がありました。
 今年も4,000字以内のショートショートの作品を募集します。テーマは自由です。誰もが気軽に書き始められるショートショートは、書く楽しさを感じてもらいやすく、世代を問わず参加でき文学の間口を広げます。俳句と同じ短い言葉で表現する特長を生かし、この賞を文学の入り口に、これまで松山市が進めてきた「ことばと文学のまち松山」の魅力をさらに広く発信したいと考えています。募集期間は令和5年5月1日(月曜日)から9月30日(土曜日)までの5カ月間です。
 審査員長は、松山市出身で「情熱大陸」や「ラジオ深夜便」などのメディアに多数取り上げられているほか、樹立社ショートショートコンテストで『海酒』が最優秀賞を受賞するなど、若手ショートショート作家の旗手として活躍されている松山東高校から東京大学工学部、東京大学大学院工学系研究科卒の田丸雅智さんです。審査員は、声優、ナレーターで第7回声優アワード助演女優賞を受賞し、アニメをはじめ報道番組のナレーターやインターネットラジオステーション音泉、「音」の「泉」と書きます、での朗読番組などさまざまな方面で活躍されている大原さやかさん、映画監督で映画『溺れるナイフ』のほか『生きるとか死ぬとか父親とか』でテレビドラマの初監督を務め、またRADWIMPS、乃木坂46、back numberなどのミュージックビデオの映像監督も務める山戸結希さんと、幅広い分野から個性豊かな皆さんにお願いしています。そしてアンバサダーに引き続き松山市出身で、GENERATIONS from EXILE TRIBEのリーダーで活躍、松山市の「いい、加減。まつやま」応援団特別団員でもある白濱亜嵐さんに就任いただき、SNSなどで情報を発信し、多くの人に応募いただけるようPR活動をしていただきます。
 結果発表と表彰式は、来年1月末頃の予定です。大賞受賞者には賞金50万円を贈るほか、受賞作品はKADOKAWAが発行する雑誌「ダ・ヴィンチ」に掲載されます。
 また今年はショートショートにリニューアルしてから初めて受賞作品への感想を募集します。第20回の受賞作品の感想をホームページで募集し、応募者の中から抽選で松山ゆかりの品を贈り、頂いた感想は入賞作品の作者へ伝えます。これまでショートショート作品を読んだことがない方も含め、多くの方に受賞作品を読んでもらいたいと考えています。そして坊っちゃん文学賞に応募し、入賞すると作品を読んだ多くの方から感想が届きます。創作活動に生かしていただきたいと思います。
 去年、初めてショートショートの受賞作品を舞台化し、作品の原文をそのまま用いる「よみ芝居」公演は、作品の魅力を多くの方に伝えることができ大変好評でした。今年も継続し、「よみ芝居」公演を予定しています。詳細は決まり次第お知らせします。
 これまで「ことばと文学のまち松山」を一緒に育んできた市民の皆さんや全国の文学ファンの皆さんに感謝し、また一人でも多くの皆さんに応募していただき、「坊っちゃん文学賞」をさらに大きく育てていきたいと考えています。

 次に、「まちなか演奏会」についてです。
 今月14日から道後アート2023が開幕しました。道後温泉では2014年に本館が改築から120年を迎えたのを記念し、アート事業を開始し、まちの魅力を高め、にぎわいを生み出してきました。この効果をまちなかをはじめ市内に広げたいと考えています。松山市と姉妹都市を提携しているドイツのフライブルク市は、バッハ、ベートーヴェン、ワーグナー、メンデルスゾーン、ブラームスなど有名な作曲家を生み出している国です。日常の中に音楽が溶け込み、まちなかで演奏会などが行われ、道行く市民や観光客の心を癒し、まちを明るく彩っています。
 そこで市内の文化芸術活動を後押しし、市民の皆さんが文化や芸術に気軽に触れられる機会を増やし、にぎわいを創り出すため令和5年度から新しく「松山市まちなか文化活動補助金【まちなかパフォーマンス事業】」を創設し、市駅前や銀天街、大街道などまちなかで、演奏や合唱などパフォーマンスを無料で鑑賞できる公演をする個人や団体を支援します。例えば、学校や部活動、文化活動などでの日頃の練習の成果を発揮する機会になると期待しています。現在一次募集中で4月28日(金曜日)まで申請を受け付け、二次募集は秋頃の予定です。約1カ月程度の審査を経て5月末頃に交付決定し、早ければ6月頃からまちなかでパフォーマンスが行われます。今後、広場や商店街などで文化芸術のパフォーマンスが見られるようになります。
 それらを前に、来月5月27日(土曜日)に「松山ライブ!まちなか演奏会」を開催します。ピアノ系 YouTuberのフォルテさんを迎え、大街道でピアノを演奏いただきます。公演は午後1時からと3時からの2回です。フォルテさんは岡山県出身で、愛媛大学 教育学部 芸術文化課程 音楽文化コースを卒業され、第25回日本クラシック音楽コンクール最高位、第19回ショパン国際ピアノコンクール In Asia 大学生部門アジア大会優勝・ソリスト賞を受賞、全国ツアーのほか学園祭や学校ボランティアで演奏活動も行っており、YouTubeの登録者数は30万人以上、総再生回数も1億回を超えています。幅広い世代に音楽の楽しさを伝え、松山市の文化芸術の振興にお力添えをいただけると考えています。
 説明は以上です。

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