令和7年1月14日「第21回 坊っちゃん文学賞表彰式」についてほか
更新日:2025年1月15日
※この動画は、松山市長記者会見の冒頭(市長説明)を掲載しています。
- 日時:令和7年1月14日(火曜日) 午前11時から
- 場所:本館3階第1会議室
- 記者数:15人
<報道資料>【道後温泉本館全館営業再開・改築130周年記念】第2弾記念ポスターが完成し、掲出を開始します
(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/202501/memorialposter_no2.html)
議題
- 第21回 坊っちゃん文学賞表彰式について
- 写真家 浅田政志さん撮影 道後温泉本館全館営業再開・改築130周年記念ポスター第2弾について
会見要旨
今年、最初の定例記者会見です。今年もどうぞよろしくお願いします。
本日の議題の前に、昨日1月13日(月曜日・祝日)夜9時19分ごろに日向灘を震源とし地震が発生し、松山市は震度3の揺れでした。現在、被害などの報告はありません。気象庁からは、南海トラフ地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えらえる現象ではない、ただし、いつ地震が発生してもおかしくないことに留意し、日頃からの地震への備えを確実に実施しておくことが重要と発表がありました。また揺れの強かった地域では1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼び掛けています。市民の皆さんは地震情報に注意し、個々の状況に応じて身の安全を守る行動を取ってください。また地震が起きた場合に備えて、家具の固定や避難場所と避難経路、家族との安否確認の手段、家庭での備蓄などの確認をお願いします。
松山市は平成17年に北条市と中島町と合併し、今年1月1日に20年を迎えました。これからも個性あふれる豊かな地域資源を生かし、地域住民が主体のまちづくりを推し進めます。
今年は大阪・関西万博が開催されます。去年、大阪観光局と全国の温泉地の市長らで、温泉ツーリズム推進協議会を設立し、日本の温泉や温泉文化を世界に発信しています。また欧米豪からの誘客を拡大するため、西日本の自治体や企業などの西のゴールデンルートアライアンスにも参画しました。「瀬戸内・松山」構想を軸に松山の魅力を国の内外に発信し、インバウンドを含めた観光誘客で地域経済を活性化していきます。
都市基盤整備では少子高齢化が進む中、松山市は公共交通をはじめ、歩行者や自転車などゆっくりの交通に配慮した、歩いて暮らせるまちづくりを進めています。松山市駅前は去年、東西ロータリーを整備し、東側にバス乗り場が、西側に一般車やタクシー乗り場が集約され、利用を開始しました。現在、路面電車の移設工事を進めています。市内電車を郊外電車に近づけ、乗り継ぎを便利にします。今年は大屋根やタクシー乗り場の上屋を設置するほか、交流広場の整備に着手し、いよいよ来年秋の完成予定です。周辺の商店街では去年11月、市駅前商店街のファサード整備、景観整備が完了し、賑わいを創出する社会実験でイベントを開催しました。今後も良好な景観や憩いと賑わいのある場所にするよう、商店街や関係者の皆さんと連携していきます。また周辺の駐輪対策の一つで、市役所第4別館前の駐輪場を2階建てに増設します。来年3月の完成予定です。
JR松山駅周辺の活性化については、さまざまな関係者と協議を進めています。先月、松山城周辺地域が都市再生緊急整備地域に国から指定されました。民間事業者には容積緩和や税制優遇などのメリットが生まれます。こうした利点を広く周知し、最大限活用して、引き続き持続可能な都市の実現に向け、まちづくりに取り組みます。
今年7月には、子ども向け図書室「こども本の森 松山」が坂の上の雲ミュージアムにオープンします。また総合コミュニティセンターこども館の南側に、新しくお弁当やおやつを食べながら遊んで、くつろげる空間を整備します。ゴールデンウイーク前の完成予定です。坊っちゃんスタジアムは開場25周年を迎え、4月15日(火曜日)にプロ野球公式戦「東京ヤクルトスワローズVS阪神タイガース」、8月30日(土曜日)に全早慶野球戦愛媛大会、そのほか記念講演や野球教室などさまざまな催しを行います。
今年も「現地・現場」を大切に、「市民目線」を大切に、さまざまな分野で施策を着実に進め、一人でも多くの方を笑顔にできるよう、一所懸命、取り組んでまいります。
それでは本日の議題2件について説明します。
まず第21回 坊っちゃん文学賞表彰式についてです。
先月一次、二次の審査で20作品に絞られた中から審査員3名、現代ショートショートの旗手で松山市出身の田丸雅智さん、声優、ナレーターの大原さやかさん、映画監督の山戸結希さんが最終審査し、6つの作品が通過しました。作品名は50音順で、『描かなかった夕焼け』草間小鳥子さん、神奈川県、『恩返し』高山幸大さん(「高」は、はしごだか)、福岡県、『トロッコ問題×問題』三上智広さん、北海道、『ニキビ戦線』角井まるさん、東京都、『一人と一台』床井瑞己さん、愛知県、『マツザワケ』水絹望音さん、埼玉県の6作品です。
審査員長の田丸雅智さんから「まずは、ご応募くださったみなさまに心から感謝申し上げます。今年は過去2番目に多い8,341作の作品が集まり、本当にありがたい限りでした。最終候補に残った20作品は今年もレベルが高く、今回の審査も長時間に及びました。そして、熱い議論の末に、審査員一同が納得できる素晴らしい受賞6作品を送りだすことができました。その6作の披露、そして大賞の発表も楽しみにしていてください。」とコメントを頂いています。
来月2月7日(金曜日)に、審査員と受賞者の方々に参加いただき、大賞1点と佳作5点の結果を発表し、表彰式を行います。審査員長の田丸さんと子規記念博物館総館長とのお話の中で提案があり、会場は子規記念博物館です。今年、令和7年は漱石が松山中学校に赴任し、また愚陀佛庵で子規と52日間共同生活してから130周年、来年、令和8年は小説「坊っちやん」発表120周年の節目です。また子規記念博物館は昨年、大規模改修が完了しました。松山の文学的土壌や歴史と文化をより感じていただけるのにふさわしいと考えています。
大賞作品は、本とマンガを中心に物語を伝える情報マガジンでKADOKAWAが10万部を発行し、最新のエンタメに敏感に反応する30代の男女を主な読者層とする「ダ・ヴィンチ」4月号、3月6日発売に全文掲載されます。8千点を超える応募の中から選ばれる作品です。表彰式で素晴らしい作品と受賞の喜びを、受賞者と審査員の皆さんと共有したいと思います。今年も表彰式後2月7日(金曜日)から3月7日(金曜日)まで、受賞作品の感想を募集します。応募者に抽選で、まつやま農林水産物ブランドの紅まどんなを使用したスイーツセットを贈り、頂いた感想は作者の皆さんへ伝えます。これまで作者の方から、「感想が届くというのは、励みやモチベーションになる」「普段一人で執筆をしているので、読者と繋がりが持てることが嬉しい」といった声を頂いており、創作活動の励みになればと考えています。また多くの方に受賞作品を読んでいただき、ショートショートに親しむきっかけにし、坊っちゃん文学賞の認知度をさらに高めます。
次に道後温泉本館全館営業再開・改築130周年記念のポスター第2弾についてです。
国の重要文化財である道後温泉本館は明治27年に改築され、去年4月10日に130周年を迎えました。また平成31年1月に保存修理工事を開始してから約5年半ぶりに、7月11日に全館営業を再開し、12月20日に保存修理工事が完了するなど節目が重なる年でした。これを機に年間を通し、地元と一体になって道後温泉本館や地域の魅力を国の内外に広く発信し、多くのお客さまにお越しいただき、満足していただけるようさまざまな記念事業を実施しています。年末には観光業のプロが選ぶ、観光経済新聞の「にっぽんの温泉100選」で過去最高の2位に選ばれました。明日15日(水曜日)東京で表彰式が行われます。
取り組みの一つで、記念ポスター第1弾「ゆまたせしました」を去年5月から掲出したのに続き、第2弾が完成しました。撮影は写真家の浅田政志さんです。浅田さんは写真集「浅田家」で、写真界の芥川賞と呼ばれる第34回 木村伊兵衛写真賞を受賞され、この写真集を原案にした映画が公開されるなど、著名な写真家です。松山市とは道後オンセナート2018へ参加やマツワカ!ポスターコンペで特別講師で協力いただくなどご縁があります。
浅田さんから「大好きな道後温泉のポスターの撮影をさせてもらえてとても嬉しいです。このポスターを一人でも多くの方に見てもらい、道後温泉本館の建築としての迫力と、道後に関わる人たちの温かさが伝わったらと思います。」とコメントを頂いています。撮影に際し道後温泉旅館協同組合はじめ、道後商店街振興組合や道後温泉誇れるまちづくり推進協議会、また愛媛大学など地元の皆さんにエキストラで参加いただきました。
キャッチコピーは「ご名湯~!」です。「道後温泉のお湯の素晴らしさ【名湯】」と「道後温泉に来て大正解です【名答】」の2つの意味を含んでいます。「道後温泉に来てよかった。道後温泉に来てくれてよかった。道後温泉を選んだの、さすが!大正解です!」との思いを込め、地元道後の方々のあたたかさや人情味、道後温泉の賑やかで楽しそうな雰囲気をデザインしています。観光客の皆さんに「人があたたかそう!」「行ってみたら楽しそう!」と感じてもらい、道後温泉に行きたくなるような、また道後温泉で働いている方々の「道後が好き」「ぜひ、道後温泉に来てください!」という気持ちが伝わるようなポスターになりました。キャッチコピー「ご名湯~!」はハンコでポンッと押したようなイメージで「大正解!」というメッセージと、道後のあたたかさが伝わるように手書き風の文字にしました。また温泉地と視覚的にわかるよう温泉マークも入れています。
今日、1月14日(火曜日)から道後温泉地区の旅館やホテルと商店街の店舗などのほか、市内の観光施設と案内所や市有施設などで順次掲出します。引き続き道後温泉本館や地域の価値や魅力を国の内外に広く発信し、日本最古の湯といわれる道後温泉がこれからも輝き続けるよう魅力に磨きをかけていきます。
説明は以上です。
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