令和7年2月12日「令和7年3月定例市議会当初予算案等」について

更新日:2025年2月13日

※この動画は、松山市長記者会見の冒頭(市長説明)を掲載しています。

  • 日時:令和7年2月12日(水曜日) 午前10時30分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:15人

(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/zaisei/yosan/14591120250213.html)

議題

  • 令和7年3月定例市議会当初予算案等について

会見要旨

 本日3月定例会の招集告示を行いましたので提出を予定している議案に関し、令和7年度当初予算の主要事業を市民の皆さんとお約束した公約の四つの柱ごとに説明します。令和7年度の予算編成では、引き続き昨年の大雨被害からの復旧を進めるとともに、子育て・教育環境の充実や防災・減災対策などにしっかりと対応しながら、「より優しく より強い まつやま」の実現を目指し、一人でも多くの人を笑顔にできるよう全力で取り組みます。
 一つ目、少子化対策と子育て環境の充実です。
 国は、こども誰でも通園制度を令和8年度から全国的に実施する方針です。これに先駆け松山市は、実施する園を募集したり、運用ルールなどを準備したりし令和7年度中に、利用を開始したいと考えています。対象は保育所などに通っていない0歳6カ月から満3歳未満の子どもで、保護者の方が仕事をしている、していないにかかわらず、時間単位で柔軟に利用できます。
 愛媛県と連携して行っている出産世帯への経済的な支援は、年齢制限をなくし、出産後の全ての世帯に対象を拡げます。加えて奨学金の返還支援を継続するほか、育児用品などを購入する費用の補助をさらに利用しやすく、定額の給付金に見直し、35歳以下の夫婦へは給付額を増やします。
 教育の現場では給食用の食材価格が一層値上がりする中、保護者の皆さんの経済的な負担が増えないよう、引き続き価格の上昇分を市が負担し、栄養バランスと量を保った給食を提供します。また夏目漱石と正岡子規が52日間を共に過ごした愚陀佛庵を再建し、「文学のまち」松山の新しい魅力と賑わいを創り出すとともに、未来を担う子どもたちが友情や人とのつながり、出会いの大切さを学び、松山への誇りや愛着を育む機会を提供します。
 子どもの居場所づくりは石井小学校とたちばな小学校で、校舎内に児童クラブ室を増設するなどし、受入れ人数を合わせて約70人増やします。そして不登校やその傾向にある生徒が安心して過ごせる、校内サポートルームを県事業を活用した既存の2校に加え、令和7年度は新しく松山市独自で市立の中学校10校程度に設けます。
 二つ目、交通の利便性向上とまちの賑わい創出です。
 市駅前広場は、バスや電車の乗り継ぎを便利にするため、東西ロータリーの整備で東側にバス乗り場を、西側に一般車やタクシー乗り場を集約し、市内電車の電停を移設する工事を始めました。令和7年度は賑わいを創り出す交流広場の整備を開始するほか、大屋根やタクシー乗り場の上屋の設置に着手するなど、令和8年秋の完成を目指し着実に事業を進めます。また周辺の駐輪対策の一つで、市役所第4別館前の駐輪場を2階建てに増設します。JR松山駅の周辺は四国の陸の玄関口として、楽しさや賑わいに満ちたエリアになるよう検討を進めます。
 坂の上の雲ミュージアムでは、建築家の安藤忠雄さんから寄付を受ける「こども本の森 松山」の工事が3月末に完了します。子どもたちをはじめ多くの方に親しんでもらえるよう、今年7月のオープンに向けカウントダウンイベントなどを開催します。
 また坊っちゃんスタジアムの開場25周年を記念し、プロ野球の公式戦のほか記念講演や野球教室などのさまざまな催しで、野球の魅力に触れる機会を作ります。
 三つ目、経済の活性化と雇用環境の整備です。
 中小企業への支援では、デジタル技術を生かし生産性を高めたり、DXでビジネスモデルを変革する取組に必要な経費を補助するとともに、複数の店舗が集まるインターネット上の商店街、いわゆるECモールに出店する費用を助成し、販路の拡大と収益力の強化を目指します。また女性が活躍できる環境を整え、企業の人材確保を推し進めるため、就職を希望する女性がe-ラーニングなどで国家資格や公的な資格を取得するのを支援するほか、経済団体や民間団体などが行う女性活躍の機運を醸成するイベントやセミナーの開催費用を補助します。さらに従業員の賃金を引き上げた中小事業者などに引き続き奨励金を給付し、持続的な賃上げを後押しします。
 道後温泉では令和7年度から、新しいアート事業を開催します。過去に3回道後温泉のアート事業に参加いただいた、写真家・映画監督の蜷川実花さんをお招きし道後温泉地区を彩っていただきます。本館が持つ歴史や文化、建築的な価値に加え、他の温泉地にないアートという観光資源でオンリーワンの魅力を国の内外に発信します。
 松山空港の国際線は路線の維持やインバウンド需要を拡大するため、引き続き県などと連携し航空会社や旅行会社を支援するほか、松山空港と道後などを結ぶ無料の送迎バスを運行するなど国際線の利用を促し、さらに誘客します。
 四つ目、安全・安心で持続可能なまちづくりです。
 昨年の7月と11月の大雨で被害を受けた道路や城山の斜面の本復旧工事などを行い、一日も早い災害からの復旧と防災・減災対策を引き続き全力で推し進めていきます。自然災害への備えでは災害対策本部に、衛星インターネット設備を整備し災害時の通信手段を確保するほか、トイレカーを3台導入し避難所の衛生環境を高めます。また地震などで断水が生じ消火栓が使用できない場合に備え、耐震性のある防火水槽を整備します。木造住宅の耐震診断と補強設計や耐震改修、倒壊の恐れがあるブロック塀の撤去や建替えなどへの補助は、申請件数の増加に加え資材価格の高騰を考慮し、補助基準額を増額するなど事業費を前の年度から約2倍に増やし、耐震化を推し進めます。加えて災害時に避難所になる公民館は、3階建て以上の建物にエレベーターの設置を進めており、令和7年度は久米公民館と興居島の泊公民館の整備を完了する予定です。
 デジタル化の推進は、DXを積極的に促し市民サービスを一層高めるとともに、業務を効率化する取組を支援し、市民の皆さんの暮らしや仕事をさらに便利にします。
 農業ではスマートフォンなどで農作物の栽培を管理し収穫の予測などができる、営農用アプリの導入を支援したり、実証実験で効果があった遠隔操作できる草刈り機のレンタル費用を助成します。
 介護では経営者や管理者向けの介護DXセミナーを開催するほか、モデル事業で介護現場を効率化し負担を減らす、ケアプランデータ連携システムの導入を支援しシステムのライセンス料を補助します。
 また市民課の総合窓口センターで、新しく窓口での手続を支援するシステムを導入し、フロアのリニューアルと合わせ初めて訪れた方や子どもからお年寄りまでどなたにも「もっとやさしい窓口」を実現します。
 そのほか本市の観光資源の一つである坊っちゃん列車が安全にまた継続的に運行できる体制づくりを支援するため、車両の法定検査費用やメンテナンス経費を補助するほか、加齢性の難聴で日常生活に支障がある所得の低い高齢者に、補聴器の購入費を助成し外出する機会を増やして健康な生活をサポートします。
 その結果、令和7年度当初の一般会計の予算は総額で2,371億6,000万円となり、前の年度と比べ174億3,500万円、率で7.93%上回り、7年連続で過去最大の規模になりました。

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