令和7年8月29日「令和7年9月定例市議会補正予算案等」についてほか
更新日:2025年9月1日
※この動画は、松山市長記者会見の冒頭(市長説明)を掲載しています。
- 日時:令和7年8月29日(金曜日) 午前11時から
- 場所:本館3階第1会議室
- 記者数:14人
(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/zaisei/yosan/20250827084339069.html)
【報道資料】四国で初めて、松山市の下水浄化センターに下水汚泥固形燃料化施設が完成します
(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/202508/r7kokeinenryoukansei.html)
【報道資料】蜷川実花 with EiM ×道後温泉 DOGO ART(PDF:1,248KB)
議題
- 令和7年9月定例市議会補正予算案等について
- 四国初 下水汚泥固形燃料化施設の完成について
- 蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ARTについて
会見要旨
それでは、本日の議題3件について説明します。
まず本日9月定例会の招集告示を行いましたので、提出を予定している議案に関し補正予算案の主要事業についてです。今回の補正予算は子育て・教育環境を充実させるほか、安全・安心な医療体制と高齢者福祉を確保します。また農業と介護のDXをさらに推し進めるとともに、良好な都市基盤と交通基盤の整備などに取り組みます。
まず子育て・教育環境の充実です。松山市立の小学校と中学校の体育館に空調設備を導入し、一層安全・安心な教育環境を整えるのと合わせ、災害時の避難所として機能を強化します。体育館を利用する児童・生徒をはじめ、災害などで避難された方の健康を熱中症などから守るため、小学校53校と中学校29校の全てで備えたいと考えています。そこで今回の補正予算で、民間のノウハウを生かし効果的な事業手法を調査するほか、令和8年度の事業者選定に向け債務負担行為を設定し必要な準備を進めます。また保育の環境を充実するため、現場へ復帰を希望する潜在保育士や保育士を目指している方を雇用する保育所などに補助し、保育人材の確保を支援します。
次に安全・安心な医療体制と高齢者福祉の確保です。年末年始の医療体制を強化し1次救急医療機関の混雑を緩和するため、松山市医師会や松山薬剤師会などの協力を得て医療機関で臨時診療やオンライン診療を実施するほか、診療後に調剤を行う薬局を臨時で開設します。また特別養護老人ホームなどで非常用の自家発電設備を整備する費用を補助し、安全・安心な居住環境を確保します。
次に農業・介護のDX推進です。農業ではデジタル技術を生かし農作業の負担を減らすため、薬剤散布用のドローンやシステムでハンドル操作を補助するトラクターの導入に助成します。また介護ではAIでケアプランの作成を支援する実証事業を行い、ケアマネジメントの業務を効率化し、サービスの質を高めます。
次に良好な都市基盤・交通基盤の整備です。JR松山駅周辺の整備は旧駅舎の撤去に合わせ、東口駅前広場に歩行者用の屋根付き通路を設置し、駅を利用する方が安全で円滑に通行できるようにするほか、JR四国と共同で駅北側の高架下に駐輪場を新設するため、債務負担行為を設定します。
そのほか文化施設について、将来需要を予測や他市の運営状況を調査などし、松山市民会館が閉館した場合に必要な機能を定めモデルプランを作成します。また国の定額減税の調整給付金で給付額が見込みより増えたため追加で補正します。
以上の補正予算と議案書の別号議案関係で、小学校と中学校の校舎などを大規模改修する工事の契約議案などを提出する予定です。
次に、四国初 下水汚泥固形燃料化施設の完成についてです。
松山市の下水浄化センター4カ所から排出される下水汚泥は、日量約60トンです。下水汚泥は、家庭から出た生活排水などを下水処理場できれいな水にする際に発生する泥状のもので、これまで松山市はセメント原料や堆肥に再資源化し、有効に活用してきました。一方、受け入れ先の再資源化できる量に制約などがあり、セメント化と堆肥化で約15トンを利用し下水汚泥のリサイクル率は30%前後です。残りの約45トンは、西部浄化センターの焼却施設で焼却して焼却灰を埋立処分しています。安定的に下水汚泥を処理できる施設が必要な中、西部浄化センターの焼却施設は平成13年に建設してから20年以上が経ち、老朽化へ対応が必要でした。そこで長期に渡り下水汚泥の受け入れ先を確保するとともに、エネルギーを有効に生かせるよう、令和4年3月から西部浄化センターで下水汚泥固形燃料化施設の建設をDBO方式で進めていました。来月9月末に完成し、10月1日(水曜日)から令和27年3月まで19年と6カ月間維持管理と運営を開始します。下水汚泥固形燃料化施設を導入するのは、四国の自治体で初めてです。
下水汚泥を全て固形燃料にリサイクルできますので、リサイクル率は100%になります。また固形燃料を製造する際にCO2が発生するものの、製造された固形燃料を令和5年に県内で稼働を始めた最新の火力発電所で石炭と一緒に使うと、合わせて年間約2,100トンのCO2を削減でき、環境負荷を減らせます。これは一般家庭の約800世帯分に相当します。これからもこの固形燃料化施設をはじめ下水道施設を適切に管理し、市民の皆さんの安全で快適な暮らしを守り、美しい環境を未来へつなげていきたいと考えています。
次に、道後温泉のアート事業についてです。
蜷川実花 with EiM×道後温泉 DOGO ARTが10月10日(金曜日)から始まります。写真家・映画監督・現代美術家の蜷川実花さんをお招きし、会期は令和9年2月28日まで2年度の長期間にわたります。平成26年に道後温泉本館の保存修理工事を見据え、道後温泉本館の大還暦改築120年を記念し初めてアート事業を実施しました。その翌年、蜷川さんにアート事業に参加いただき、平成27年から蜷川さんと松山市のご縁は今年で10周年の節目を迎えます。これまでの歩みを振り返るとともに、蜷川さんとクリエイティブチームEiMの作品で新たな創造と感動を地元の皆さんや観光客の皆さんに届けます。
まず10月10日から道後温泉本館と椿の湯と道後商店街で作品を展開します。蜷川さんはこれまで3度道後で作品を手掛け、新しい魅力を創り出し、また多くの大規模展示を成功に導いてこられました。さらに進化した道後温泉の魅力を引き出してもらえると期待しています。こちらが新しいキービジュアルです。そして蜷川さんからコメント動画を頂いています。
「こんにちは、蜷川実花です。これまで三度にわたり、道後温泉で展示を行ってきました。そして、10年目となる今年、再び声をかけていただいたことをとても嬉しく思っています。今は10月10日に向けて、構想を練っている最中です。これまで積み重ねてきた取り組みがあるからこそ、挑戦できる新しい表現をお見せできればと思っています。
今回の新しいキービジュアルは、椿を中心に、四季の花々や和傘、金魚といったモチーフを盛り込んで、道後のまち並みや歴史情緒を思いながら構成しました。
神話や文学に登場し、長い時間をかけて人々に愛されてきた道後温泉という特別な場所で、クリエイティブチームEiMと共に、作品を展開できることを心から楽しみにしています。
この展示を通して、道後温泉が更に多くの方々に愛されることを願っています。」
今回のプロジェクトは、道後のアート事業で初めてオフィシャルショップを開きます。ショップの空間とアートに関するバラエティ豊かなグッズで、道後アートを身近に感じ、地域文化と蜷川実花さんの作品の魅力を日々の生活の中で楽しんでもらえます。今日発表したほか今後さらに作品を加え、いつ来ても、何度来ても楽しめるアートプロジェクトを目指します。
会期初日の10月10日(金曜日)の午後に、蜷川さんとEiMの皆さんが松山に来られ、オープニングセレモニーを行います。作品とセレモニーの詳細は決まり次第お知らせします。道後温泉に多くの方に来ていただき、来ていただいた方に感動を届け、地元の皆さんと一緒に地域をさらに活性化していきたいと考えています。
説明は以上です。
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ
お問い合わせ
秘書課
〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館3階
