木造不動明王坐像 1躯
更新日:2026年2月25日
「木造不動明王坐像」について
木造不動明王坐像 正面

木造不動明王坐像 左側面
文化財の区分
愛媛県指定有形文化財(彫刻)
指定(登録)年月日
令和8年2月17日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市太山寺町 太山寺
解説
太山寺本堂内陣の北西角に安置されるが、像高約102cmと等身を凌駕する大きさを有することから、かつては一堂の本尊として祀られていたと推測される。
頭上に莎髻を表し、頭髪を巻髪とする点は天台僧安然が説いたとされる不動十九観様の図像だが、正面を向いて両眼ともに大きく見開き、上歯列で下唇を噛む点は真言系の大師様の図像であり、両者が混在する点にかたちの上での特徴が見いだせる。宝珠形の飾を付けた装飾的な臂釧は十世紀頃に流行したものを想起させるが、面奥や脚部の出は大きいものの体躯の奥行きは控えめで、整理された衣文が浅く刻まれることからも、平安時代後期の作風を認めるべきだろう。十一世紀の作とみて大過ない。
他地域に比べ四国には不動明王像の古像が少なく、本格的な作行きと法量を有する本像の存在は貴重であり、愛媛県指定文化財たりうる価値をもつといえる。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
電話:089-948-6603

