石経 28個

更新日:2012年3月1日

石経(せっきょう)」について

石経

文化財の区分

愛媛県指定有形文化財(考古資料)

指定(登録)年月日

昭和39年3月26日 指定

所在地及び所有者(管理者)

松山市善応寺 個人蔵

解説

 この石経は凝灰岩、緑色片岩、砂岩、安山岩等の比較的柔らかい長さ8~40cmくらい、横幅5~25cmくらい、厚さ2~15cm程度の自然石に1行から6ないし7行の妙法蓮華経の経文を表裏にわたって刻んだものである。
 彫刻はタガネ彫りのもの、鋭い鉄器で掻書(そうしょ)されたような彫りの浅いものなどがあり、書体も20人以上の筆跡がある。石経を作った意趣は判然としないが、末法思想による現在安穏、追善供養のために築かれた経塚への納石と考えられ経典の永久保存がその目的の主な一つであろう。刻記された筆跡から見て、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて作られたものではなかろうかと推定されるが、願文とか年記名のあるものが発見されない限り確証はない。だが当時の仏教思想の末法思想等に関する貴重な資料である。
 指定された28個は個人宅の裏の山はだから発掘されたもので、たくさんの南無大日如来の名号石の中に混入していたものを選び出したものである。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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