大型器台 釜ノ口遺跡出土 1箇
更新日:2017年4月19日
「大型器台 釜ノ口遺跡出土 」について
文化財の区分
愛媛県指定有形文化財(考古資料)
指定(登録)年月日
平成29年3月28日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市南斎院町 松山市
解説
大型器台は、弥生時代後期から終末期に在来の器台形土器の胴部を大きく伸長させ、口縁部や裾部を拡大、装飾して儀礼用具へと変化を遂げた土器であり、西部瀬戸内沿岸を中心に平成29年3月時点で60遺跡141例が知られている。
釜ノ口遺跡4次調査地(松山市小坂)から出土した大型器台は、器高64.5センチメートル、口径51.2センチメートルを測り、円筒状の胴部に多条沈線文と円孔を5段施す。直線的に大きく開いた口縁部は端部が下垂し、端面を4条の沈線文と円形浮文で飾る。
本件は、大型器台の盛行期である弥生時代後期後葉の超大型品で、遺存状態が良好であり、装飾に富む典型例4箇のうち1箇である。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
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電話:089-948-6603