絹本著色両界曼荼羅 2幅

更新日:2025年2月26日

絹本著色両界曼荼羅(けんぽんちゃくしょくりょうかいまんだら)」について

文化財の区分

愛媛県指定有形文化財(絵画)

指定(登録)年月日

令和7年2月18日 指定

所在地及び所有者(管理者)

松山市高田 光徳院

解説

 絹本著色両界曼荼羅は、胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の2幅1対で構成され、密教の世界を表す。明治13年(1880)、光徳院第17世鶴岡行吽が高野山金剛峯寺より入手したものである。製作は鎌倉時代から南北朝時代の14世紀頃とみられ、1幅の画絹からなることも特筆される。
 それぞれに、 安永7(1778)年に行なわれた修理銘が墨書されており、永正年中(1504 ~1520年)に修理をしたものの、時を経てふたたび傷みが生じているため 修理を施す旨が記されている。「高野山 金剛峯寺 興山寺」ともあり、興山寺は、高野山のなかでも特に強い力を持った寺院で、明治2年青厳寺と興山寺が合併し、総本山金剛峯寺となっている。
 本図は、両界曼荼羅のうち空海請来本の流れを汲む「現図曼荼羅」の典型的な作例である。描写はきわめて精緻かつ入念なもので、正統的な図様を踏襲した優品である。愛媛県内に所在する両界曼荼羅のなかでは最古級のものとして、高い文化財的な価値を有した貴重な作例である。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

本文ここまで

サブナビゲーションここから

県指定文化財

情報が見つからないときは

よくある質問

広告枠

サブナビゲーションここまで