金銅誕生佛立像 1躯

更新日:2012年3月1日

金銅誕生佛(こんどうたんじょうぶつ)立像」について

金銅誕生佛立像

文化財の区分

愛媛県指定有形文化財(彫刻)

指定(登録)年月日

昭和55年3月21日 指定

所在地及び所有者(管理者)

松山市善応寺 善応寺

解説

 この立像は、像高10.3cm、台座1.5cm、鋳銅製、鍍金の像である。
 上半身は裸形で、下半身に裳を着け、上体をやや反り身にして右手は斜め上方に、左手はまっすぐ下に伸ばしている。
 像は、大正13年(1924年)に善応寺塔頭(たっちゅう)万年寺跡の灰の層より掘出されたもので、台座より下は欠損し、前頭部・鼻・右手先・背面頭部に損傷があるが、厚手の鍍金がほぼ全面に残っている。小形の像であるが、まろやかな顔の形や(もすそ)襞文(ひだもん)が自然であり、また、両眼や唇などはきりがねで彫り出し、童心の表現がやや写実的であることや全体の均整などから、製作は奈良時代後期(765年~794年)とみられ、大陸風の感じを受ける。
 愛媛県内では、天平時代(710年~794年)の仏像は極めて少なく、誕生仏では、愛南町御荘の「銅造誕生釈迦仏立像」と並ぶ古い仏像である。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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