明教館 1棟
更新日:2021年4月30日
「明教館 」について
文化財の区分
愛媛県指定有形文化財(建造物)
指定(登録)年月日
昭和44年2月18日 指定
所在地及び所有者(管理者)
松山市持田町2丁目2-12(外部サイト) 愛媛県
連絡先:愛媛県立松山東高等学校(電話番号089-943-0187)
解説
文政11年(1828年)、松山藩松平11代藩主定通が藩士の文武稽古所として、二番町に建てた藩校の講堂である。定通は叔父松平定信の影響を強く受け、殖産を振興し、勤倹を奨励するとともに、文武の教育施設を拡充するなど、藩政の改革を実践したが、これはその施策の一つであった。
建物は、木造平家建、入母屋造、屋根は桟瓦の錣葺(しころぶき)。面積は225平方メートルに及ぶ。内部は武道場と学問所とが接して設けられていたが、屋根の形状のほか、火灯窓を採用するなど、教育の権威の演出にも苦心の跡が見られる。藩学時代は職員10人、生徒数約60人、素読生約150人、武技生約500人といわれ、後の英学所、松山中学と続く愛媛近代教育草創期の貴重な遺構である。
昭和12年(1937年)、この建物は旧松山中学校(現松山東高等学校)の敷地の一画に移築されて今日に至っている。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
電話:089-948-6603
