木造金剛力士立像 2躯

更新日:2024年2月19日

「木造金剛力士立像」について

文化財の区分

愛媛県指定有形文化財(彫刻)

指定(登録)年月日

令和6年2月16日 指定

所在地及び所有者(管理者)

松山市太山寺町 太山寺

解説

 太山寺二王門(重要文化財)に安置される金剛力士像。二王門は鎌倉時代後期の建立であるが、本像はそれをさかのぼる平安時代後期の造立と考えられる。髪は髻を残して剃り上げているが、仮に髪があるとすれば髪際の高さは約240センチメートル(八尺)となるため、大寺の山門にしばしば見受けられる半丈六の金剛力士像の一例といえる。現在のところ銘記は発見されず、制作年代は様式からの推定となる。
 平安時代にさかのぼる金剛力士像は全国的にも希少であり、本像の文化財としての価値は高い。太山寺には相前後する時期に制作された十一面観音像など複数の像が現存していることから、平安時代後期に同寺の興隆期が訪れたことが推測され、本像のような大像もそのような気運のもとで造立・安置されたものであろう。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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