坊っちゃん列車 2両、機関車 客車 各1両
更新日:2021年4月30日
「坊っちゃん列車」について
文化財の区分
愛媛県指定有形文化財(歴史資料)
指定(登録)年月日
昭和43年3月8日 指定(民俗資料)
昭和52年1月11日 指定替え
所在地及び所有者(管理者)
松山市梅津寺町(外部サイト) 伊予鉄道株式会社
解説
伊予鉄道株式会社の創設者小林信近(1842年~1918年)は、早くから軽便小鉄道に着目し、イギリスやドイツ等の鉄道技術を研究し、狭軌2尺6寸が適することを知り、ドイツの代理店の東京刺賀商会に注文した。
機関車はドイツのクラウス社製、4輪連結タンク車で重量6.81トン、動輪の直径68.5cm、シリンダーの直径18cmである。客車もドイツ製の半鋼製4輪客車で定員は16人である。
明治21年(1888年)10月28日、松山~三津間(6.8km)を走行、伊予鉄道は日本で3番目に営業を開始した。以後、昭和29年(1954年)まで、60余年にわたって走り続け、庶民の足として伊予路の風物詩として親しまれた。
梅津寺公園に展示している車両は、明治21年(1888年)ドイツから購入した機関車1両と客車1両で、昭和42年(1967年)にわが国に現存する最古の軽便鉄道の車両として、日本国有鉄道指定記念物となっている。
この列車が夏目漱石の名作『坊っちゃん』に登場してから「坊っちゃん列車」の愛称で知られるようになった。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
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