今日からプレコン(プレコンセプションケア)

更新日:2024年9月26日

プレコンセプションケア(preconception care)とは

直訳すると、プレ(pre)とは「~の前の」、コンセプション(conception)とは「新しい命を授かる」ことで、プレコンセプションケアは「妊娠前からの健康づくり」を意味します。

というと、妊娠したい人だけのものと思っていませんか?
プレコンは、若いうちから妊娠・出産を含めた将来のライフプランを考えて、自分の生活に向き合い、健康を維持していくためのものです。男女問わず、若い世代に知って欲しい言葉です。

なぜ今プレコンが必要なの?

人生100年時代がもうすぐやってきます。健康は、年を取ってから気を付けるものではなく、若い時からの良い健康生活の積み重ねで培われていきます。
今後も自分が「健康」で、やりたいことができるように、自分自身が今できていること、今後気をつけたほうがよいことをチェックしてみましょう。

松山市では、医療機関で受けたプレコンチェックに要した費用を助成しています。
プレコンセプションケア費用助成事業
健診機関でもプレコンチェックを受けられます。
健診機関でのプレコンチェック

プレコンセプションケアを知ろう(教材)

まずはチェックシートを見てみましょう。当てはまる項目を1つずつ増やしていきましょう。

プレコンチェックシート(女性版)
女性版 プレコンチェックシート

プレコンチェックシート(男性版)
男性版 プレコンチェックシート

できることを一つからでもやってみよう

生活リズムを整えよう

まず早寝、次に早起きを心がけ、十分な睡眠をとりましょう。
十分な睡眠とは長さではなく、朝すっきり起きられる自分に合った時間のことです。

適正体重を維持しよう

適正体重(標準体重)とはBMI(Body Mass Index)が18.5以上、25未満となる体重をいいます。

BMI=体重(kg)÷{ 身長(m)×身長(m)} 

BMIが18.5未満の場合は「やせ」で、必要な栄養やエネルギーが足りていない状況といえます。反対に、25以上の場合は「肥満」で、栄養過多・エネルギーの摂りすぎの状況です。

最も病気になりにくい体重は、BMIが22になる体重です。BMI22=22×{身長(m)×身長(m)} 

自分自身の適正体重を知り、維持していきましょう。

栄養バランスを整えよう

必要な栄養がとれないと、骨密度や筋肉量の低下、肌荒れ等を引き起こします。女性のやせは、栄養不足から貧血となり、月経不順につながります。月経不順は不妊の原因にもなり、やせは低出生体重児の原因になるなど、将来の妊娠・出産に影響します。
また、女性は日頃から葉酸を意識して摂取しましょう。
1日の食事の内容や量については、食事バランスガイドを参考にしましょう。 

適度に運動しよう

運動をすると血流が良くなり、筋肉量が増えます。1週間あたりの運動量は150分程が目安とされています。
運動する習慣がない人は「毎日今より10分多く動く」を目標に、早歩きやおうちヨガなど、できることから始めてみましょう。

ストレスをためない

まずは自分のストレスに気づくこと、そして自分なりのストレス解消を見つけておくことが大切です。
もし気持ちや体調に不調を感じた場合は、早めに専門の医療機関を受診しましょう。

アルコールは考えて飲もう

アルコールは楽しく適量の範囲で飲みましょう。
妊娠中の飲酒は、流産や死産、赤ちゃんの先天性の病気を引き起こす可能性があります。妊娠を考えた時からアルコールは控え、妊娠中は禁酒をしましょう。 

タバコは吸わない

タバコはがん以外にも高血圧症などの生活習慣病や心臓病、不妊症のリスクになります。さらに喫煙者よりも周囲にいる人々に何倍もの有害物質を吸わせます(受動喫煙)。
また、妊娠中の喫煙や受動喫煙は、流産、早産などを引き起こす可能性があります。

感染症を予防しよう

性感染症は性交渉で感染し、男女ともに不妊の原因になるものがあります。予防にはコンドームを使用し、感染した場合にはカップルで一緒に治療をする必要があります。
また、男女とも風疹の予防接種を受けているか、母子健康手帳で確認しましょう。妊婦が風疹にかかると、赤ちゃんが先天性風疹症候群になりやすくなります。

若い時から健(検)診を受けよう

生活習慣病やがんは、自覚症状がない段階で早期発見・早期治療することで重症化を予防できます。
決められた間隔で、定期的に健(検)診を受けましょう。
また、お口の健康は全身の健康につながっています。定期的に歯科でお口のチェックを受けましょう。

かかりつけ医を持とう

現代の女性は妊娠・出産回数が減ったことで月経回数が増え、月経痛などの症状に悩む人が増えています。月経に関する悩みや性感染症など、気になることがあればいつでも相談できる婦人科医を見つけておきましょう。

年齢と妊娠について知ろう

「いつか、子どもを持ちたい」と考えている人は、妊娠できる年齢には限界があることを知っておきましょう。
妊娠・出産の適齢期は医学的には20歳代です。個人差はありますが、女性は30歳ぐらいから徐々に妊娠する力が減りはじめ、30代後半で急速に低下します。男性も35歳ぐらいから徐々に精子の質の低下が起こります。

また高齢での妊娠は、妊娠中の病気のリスクが高まり、赤ちゃんの染色体異常や流産の頻度も上がると言われています。
何歳までに何人子どもが欲しいかを含めて、ライフプランを立ててみましょう。

国の取り組み

厚生労働省が作成した若年層向けの性や妊娠などの健康相談支援サイトです。

松山市の取り組み

医療機関で受けたプレコンチェックに要した費用を、全額もしくは一部助成する事業です。

健診機関でプレコンチェックを受けられます。

お問い合わせ

すくすく支援課

〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所 1階

電話:089-911-1870

E-mail:sukusuku@city.matsuyama.ehime.jp

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