太刀 銘 助國作 金梨地菊桐紋蒔絵糸巻拵 2口

更新日:2023年3月1日

太刀(たち) (めい) 助國作(すけくにさく) 金梨地(きんなしじ)菊桐紋(きくきりもん)蒔絵(まきえ)糸巻拵(いとまきこしらえ)」について

文化財の区分

愛媛県指定有形文化財(工芸品)

指定(登録)年月日

令和5年2月17日 指定

所在地

松山市丸之内 東雲神社

解説

≪太刀 銘 助國作≫
法量:刃長77.6cm 反り:2.7cm
形状:鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、元先の幅差ややつき、鎬筋高めで鎬幅広く、腰反りつき、中鋒延びごころに結ぶ。板目に杢目・大肌交じり、流れて刃寄り柾掛かり、地沸微塵に厚くつき肌立ち、地景入り、やや地斑がかった乱れ映り鮮やかに立つ。刃文は中直刃を基調に腰元と物打ちあたりの焼き低くなり、刃中は小互の目・小丁子・小乱れ風等が交じり、足・葉入り、小沸がよくつき、金筋・砂流しがかかり、匂口沈みごころとなり、部分的にややうるむ。帽子は、直ぐに丸、焼き幅狭く僅かに返る。生ぶ茎、茎尻浅い入山形。目釘孔二
銘文:茎に「助國作」
時代:鎌倉時代後期
内容:伊予松山藩主が東雲神社に奉納した太刀。備後国の助國の作。生ぶ茎で制作当時の優美な姿を保ち、在銘の非常に貴重なものである。東雲神社の宝物台帳「明治二十八年 東雲神社貴重品台帳一」には「一御太刀 在銘 助國作 茎七寸八分」の記載がある。 松山城天守閣で開催された昭和2年「伊予古美術展」に出品され、図録『伊予古美術大観』には、東雲神社出品の金梨地糸巻太刀拵の写真に「太刀黄金作 助國之作 後陽成天皇御下賜・徳川家康拝領 松山市東雲神社蔵」と記載されている。

 ≪金梨地菊桐紋蒔絵糸巻太刀拵≫ 
法量:総長:108cm 
時代:江戸時代
内容:伊予松山藩主が東雲神社に奉納した太刀銘助國作の太刀拵。鞘は梨地で、金蒔絵で菊紋と桐紋を配する。柄と鞘巻は萌黄地に菊紋の金襴に黒の組糸を巻く。鐔は葵形で、魚子地に金小縁、四方に猪目透かし、大切羽には魚子地に金文高彫で菊紋と桐紋を散らす。兜金、猿手、縁金、足金物、責金、鐺は、赤銅魚子地に菊桐紋を高彫し色絵を施している。目貫は菊桐紋三双で赤銅の容彫色絵である。無銘であるが、良質な一作赤銅金具を用いた奉納当時制作の糸巻太刀拵である。金具欠損、柄糸ほかに経年の痛みがある。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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