石造宝篋印塔 1基

更新日:2021年4月30日

「石造宝篋印塔(ほうきょういんとう)」について

石造宝篋印塔

文化財の区分

愛媛県指定有形文化財(建造物)

指定(登録)年月日

昭和51年4月16日 指定

所在地及び所有者(管理者)

解説

 大蟲和尚は峰翁(ほうおう)に学んだ代表的な禅僧である。招かれて八反地に宗昌寺を開き、貞治元年(1362年北朝)年7月19日但馬の大明寺で死去した。永徳2年(1382年)に大證(だいしょう)禅師の号を朝廷から授かっている。
 この大蟲和尚の宝篋印塔は彼の三年忌の貞治3年(1364年)に彼の木像(大虫禅師倚像)とともに作られたもので、その基座に貞治3年の銘が刻まれ、宗昌禅尼(正岡孝子)が建立したと考えられる。
 花崗岩製で全長1.86m台座幅61cm、高さ0.31m、笠の高さ0.38m、相輪の長さ0.67m(上部欠損)である。格狭間(基座の彫刻)の美的で忠実な刻み込み、すっきりと垂直に近い状態で露盤(ろばん)に調和した形で整えられた馬耳突起が見事である。相輪、露盤、塔身、基座の調和などの点で市内の宝篋印塔の代表的なものといえる。
 関西式の宝篋印塔の最も古い在銘のものが正元元年(1259年)のものであるのに対し、この宝篋印塔が貞治3年(1364年)であるから比較的古いものといえる。なお、相輪は平成13年(2001年)3月24日の芸予地震により倒壊し、補修したものである。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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