文中の板碑 1基

更新日:2021年4月30日

板碑(いたび)」について

文中の板碑

文化財の区分

愛媛県指定有形文化財(建造物)

指定(登録)年月日

昭和29年11月24日 指定

所在地及び所有者(管理者)

解説

 板碑とは、鎌倉時代前期に関東地方から全国に広まった石造供養塔の一種で、1枚の石に梵字、仏像、年月日などが刻まれたものである。
 この小浜にある板碑は、「文中の板碑」と呼ばれ、中島の住民によって大切に守られてきた。
 文中の板碑は、凝灰岩製で、地上高1.6m、幅30センチメートル、厚さは22センチメートルである。碑の下部には蓮華座上に地蔵尊(一説では東北の守護神である伊舎那天)が刻まれ、その上にも伊舎那天の種梵字が刻まれている。その上部に「文中元年壬子八月■日」の建立年月がある。このことから、忽那氏が大串にある本山城の東北の守護神として建立したものだといわれている。文中元年は1372年にあたり、南北朝時代、吉野の南朝が使用していた年号が今に残っているということは大変珍しいことである。
 長師の真福寺境内には、北朝の年号「貞治」を刻んだ板碑があり、南北朝両者の年号を用いた板碑があることは、当時の中島の南北朝史の縮図を物語っているようである。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

本文ここまで

サブナビゲーションここから

県指定文化財

情報が見つからないときは

よくある質問

広告枠

サブナビゲーションここまで