BCGワクチン(結核を予防するワクチン)の定期予防接種

更新日:2025年4月25日

疾病の概要

結核の概要

 結核は、結核菌によって発生するわが国の主要な感染症の一つです。
 結核菌は主に肺の内部で増えるため、咳、痰、発熱、呼吸困難等、風邪のような症状を呈することが多いですが、肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります。

 特に、小児では症状が現れにくく、全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいため、注意が必要です。

ワクチンについて

使用するワクチン

BCGワクチン

効果

 BCGは結核を予防するために接種するワクチンです。その効果について、多くの文献を総合的に評価した結果、乳幼児期にBCGを接種することにより、結核の発症を52~74%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64~78%程度予防することができると報告されています(Colditz et al, 1995)。

 また、一度BCGワクチンを接種すれば、その効果は10~15年程度続くと考えられています。

安全性

 予防接種は感染症を防ぐために重要なものですが、稀に副反応が発生することがあります。
 1%以下の割合で、接種した後に局所の潰瘍やリンパ節の腫脹がみられると報告されています。

 また、発生頻度は不明ですが、接種後に「アナフィラキシー」、「全身播種性BCG感染症」、「骨炎・骨髄炎」、「皮膚結核様病変」等が発生したという報告があります。

厚生労働省ホームページのQ&Aより

1.BCGワクチン接種後に、接種した場所がジクジクになってしまいましたが、病院に行った方がいいですか?

 BCGワクチンを接種してから2週間くらい経つと、針の痕に一致して発赤や硬結が生じ、その後化膿してかさぶたを作ることがあります。このような反応は、BCGワクチン接種後には一般的にみられるものであり、特に接種後5~6週頃に最も強く現れるとされています。
 通常は、接種した場所を清潔に保つことでこれらの症状は治りますが、数か月以上に渡りジクジクしている場合や、針の痕が互いに癒合して大きな潰瘍になってしまった場合には、稀に治療をすることもありますので医療機関を受診してください。

2.コッホ現象ってなんですか?

 上記1のような症状は、接種してから5~6週頃に最も強く現れるとされていますが、結核に感染している人にBCGワクチンを接種した場合、接種してから1週間~10日以内(多くの場合は3日以内)に同じような症状がみられることがあります。一種のアレルギー反応によるものと考えられていますが、このような現象を「コッホ現象」と呼びます。
 コッホ現象は結核菌に似た菌(非結核性酸菌)に感染した場合でも発生することがあるので、必ずしも結核に感染していることを意味するわけではありませんが、このような症状が発現した場合には、速やかに接種医療機関を受診してください。
 なお、2005~2009年度に厚生労働省にコッホ現象として報告された814例を検証した結果、コッホ現象に伴う重大な障害は認められなかったと報告されています。

定期予防接種について(対象者、回数、受け方、必要なもの)

対象者

松山市住民登録があり、1歳未満(1歳の誕生日の前日まで)の方。

接種回数

1回

予防接種の受け方

予防接種は、接種実施医療機関で受けます。体調の良い時に接種をしてください。

接種時に必要なもの

  1. 予防接種手帳
  2. 母子健康手帳

松山市の「接種実施医療機関一覧」

松山市ホームページ

厚生労働省ホームページ

お問い合わせ

保健予防課 予防接種担当

〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所 1階

電話:089-911-1858

E-mail:hokenyobou@city.matsuyama.ehime.jp

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