おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の予防接種(任意接種)
更新日:2023年8月29日
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の予防接種は任意接種のため、接種を希望する方は、全額自己負担になります。
おたふくかぜとは
ムンプスウイルスによる感染症で、主に唾液を介した飛沫により人から人へ感染します。尿へのウイルスの排出もあるため、尿も感染源となり得ます。
感染力はかなり強いのですが、感染しても症状が現れない不顕性感染が30~35%あるとされています。
潜伏期間は2~3週間で、主な症状は、発熱と唾液腺(特に耳下腺)の膨張・疼痛です。耳下腺の膨張は発症後1~3日がピークで、3~7日で消退します。疼痛は唾液の分泌により強くなり、発熱は1~6日続き、頭痛、倦怠感、食欲減退、筋肉痛、頸部痛などを伴うこともあります。
年長児や成人がかかると、症状がさらに著明で、合併症の頻度が高くなります。合併症で最も多いのが無菌性髄膜炎で、ほかに頻度は少ないですが脳炎、膵炎、精巣炎、卵巣炎、難聴などがあります。
おたふくかぜ及びその合併症の治療は基本的に対症療法であり、有効な抗ウイルス剤が開発されていない現状においては、集団生活に入る前にワクチンで予防しておくことが、現在取り得る最も有効な感染予防法です。
対象者、接種回数
1歳以上、1回
(日本小児科学会では2回が推奨されています。)
ワクチンの特徴や副反応
ムンプスウイルスを弱毒化した生ワクチンで、発病防止の有効率は約90%です。
発病は3~6歳が多いため、少なくとも3歳より前に接種することが勧められます。また、低年齢で接種したほうが、無菌性髄膜炎の合併頻度が低いことが報告されています。日本小児科学会では、1歳過ぎ2歳未満に1回と、小学校入学前の1年に1回の、計2回接種を推奨しています。
副反応は少ないですが、接種から10~14日後に一過性の耳下腺腫脹や発熱が見られることがあります。また、まれに髄膜炎の報告もあります。
接種を希望される場合
医師とご相談の上、接種してください。
接種料金は全額自己負担となります。接種する医療機関にお問い合わせください。
お問い合わせ
保健予防課
〒790-0813
愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所 1階
電話:089-911-1858
