ヒトパピローマウイルス感染症の定期予防接種

更新日:2023年5月18日

ヒトパピローマウイルス感染症とは

 子宮頸がんは、子宮の入り口付近にできる“がん”で、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であることがわかっています。多くの場合、性的接触によって感染すると考えられています。
 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを接種することで、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染及び前がん病変の予防をすることができます。ただし、ワクチンの接種により完全に子宮頸がんの発症を予防できるわけではないので、ワクチン接種に加え、早期発見のために子宮頸がん検診を定期的に受診することが重要です。
 ※ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの予防接種は、平成25年4月から定期接種になりました。その後、平成25年6月14日付の厚生労働省通知により、積極的な勧奨を差し控えていましたが、 令和3年11月26日付の厚生労働省通知で、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの個別勧奨が再開されることになりました。

9価HPVワクチンを公費で接種できるようになりました

定期接種として公費で受けられるHPVワクチンは、これまで2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)の2種類でしたが、令和5年4月から9価ワクチン(シルガード9)も公費で受けられるようになりました。

9価HPVワクチンについて

HPVにはいくつかの種類(型)がありますが、9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。その中でも子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPVの感染を予防することができます。

9価HPVワクチンの2回接種対象年齢について

小学校6年生の学年から、15歳の誕生日の前日までに1回目の接種を行えば、2回で接種を完了することができます。2回接種の有効性は3回接種と比較して同等であるとされています。

これまでに、2価または4価のHPVワクチンを1回または2回接種した方へ

原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了することも可能です。

 進学等の理由により、愛媛県外の医療機関で定期予防接種またはキャッチアップ接種を受けることを希望する場合は、事前に手続きが必要です。事前に手続きされていない場合、接種費用は全額自己負担となりますのでご注意ください。

定期予防接種について

対象者

小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の女子
※標準的な接種年齢:中学1年生相当年齢
※平成9年4月2日から平成19年4月1日までの間に生まれた女子の方はキャッチアップ接種の対象となります。詳細は「キャッチアップ接種について」の欄をご参照ください。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは3種類あります

ワクチンの種類

2価(サーバリックス) 4価(ガーダシル) 9価(シルガード)
接種回数 3回 3回 2回または3回(15歳までに1回目の接種を行えば、2回で接種を完了することができる)
接種間隔

1月以上の間隔をおいて2回接種した後、1回目から5月以上、かつ2回目から2月半以上あけて3回目を接種する。
標準的には、2月の間隔をおいて2回接種した後、1回目から6月あけて3回目を接種する。

1月以上の間隔をおいて2回接種した後、2回目から3月以上あけて3回目を接種する。
標準的には、2月の間隔をおいて2回接種した後、1回目から6月あけて3回目を接種する。

【2回接種する場合(15歳までに1回目の接種が必要)】
初回から2回目までの接種間隔は最低5月以上とする。
標準的には、初回から6月あけて2回目を接種する。
【3回接種する場合】
1月以上の間隔をおいて2回接種した後、2回目から3月以上あけて3回目を接種する。
標準的には、2月の間隔をおいて2回接種した後、1回目から6月あけて3回目を接種する。

接種方法 筋肉内接種

筋肉内接種

筋肉内接種
効果 HPV16/18型の感染とそれによる前がん病変の予防 HPV16/18型の感染とそれによる前がん病変の予防、HPV6/11型の感染とそれによる尖圭コンジローマの予防

HPV16/18/31/33/45/52/58型の感染とそれによる前がん病変の予防、HPV6/11型の感染とそれによる尖圭コンジローマの予防

製造販売元

グラクソ・スミスクライン(株) MSD(株) MSD(株)

定期予防接種の受け方

 予防接種は委託医療機関で受けます。予約をしてから接種に行ってください。
※松山市外で受けられる方は下記のお問合せ先までご連絡ください。
愛媛県外で受けられる方は事前に手続きが必要です。事前に手続きを行わない場合、接種費用が全額自己負担になりますのでご注意ください。

松山市の委託医療機関

※一覧のHPV(子宮頸がん)に「〇」の付いている医療機関で実施しています。

接種費用

 無料

持って行く物

  • 母子健康手帳
  • 健康保険証等

 ※予診票等は医療機関にあります。

キャッチアップ接種について

 積極的な勧奨の差し控えにより、接種機会を逃した方に公平な接種機会を確保するため、従来の定期予防接種の対象年齢を超えてヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を受けることができます。
※松山市外で受けられる方は下記のお問合せ先までご連絡ください。
愛媛県外で受けられる方は事前に手続きが必要です。事前に手続きを行わない場合、接種費用が全額自己負担になりますのでご注意ください。

キャッチアップ接種の対象者

 【令和4年度】平成9年4月2日から平成18年4月1日までの間に生まれた女子
 【令和5年度】平成9年4月2日から平成19年4月1日までの間に生まれた女子
 【令和6年度】平成9年4月2日から平成20年4月1日までの間に生まれた女子
以上を満たし、HPVワクチンの接種を過去に合計3回受けていない方が対象となります。

キャッチアップ接種の期間

 令和4年4月1日から令和7年3月31日までの 3年間

キャッチアップ接種の回数

 最大3回
 ※1回又は2回接種した後に長期間経過している場合、1回目からやり直すことなく、1回接種したことがある方は残り2回、2回接種したことがある方は残り1回の接種を受けることができます。

令和4年3月31日までに接種した新規ウインドウで開きます。任意接種費用の払い戻しについて

  HPVワクチンの積極的勧奨の差し控えにより、定期予防接種の機会を逃し、対象年齢を過ぎてHPVワクチン(2価又は4価)を任意接種(自費)で受けた方に対し、令和4年3月31日までに接種した任意接種費用の一部又は全部を払い戻す制度があります。

 ワクチンを受けた後は、体調に変化がないか充分に注意してください。
 もしも、気になる体調変化があった場合は、まず接種を受けた医療機関に相談しましょう。

関連情報

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お問い合わせ

保健予防課 予防接種担当
〒790-0813
愛媛県松山市萱町六丁目30番地5 松山市保健所1階
電話:089-911-1858  FAX:089-923-6062
E-mail:hokenyobou@city.matsuyama.ehime.jp

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