A型肝炎の予防接種(任意接種)
更新日:2023年8月29日
A型肝炎の予防接種は任意接種のため、接種を希望する方は、全額自己負担となります。
A型肝炎とは
A型肝炎ウイルスの経口感染によって発症する急性感染症です。
感染者の糞便中に排泄されたウイルスを経口摂取することで感染が拡大します。環境衛生状態の悪い途上国などでは常時感染の機会があります。日本では年間数百人の患者発生があり、従来、9割は国内で二枚貝などの魚介類による感染、1割が海外渡航からの帰国者でしたが、近年は性感染症としての側面に注意がなされています。
一度A型肝炎ウイルスに感染すると、終生免疫が得られます。日本では、第二次世界大戦直後までは社会に広くA型肝炎ウイルスが蔓延しており、抗体保有率も高かったのですが、その後は衛生環境の整備とともにA型肝炎ウイルスの感染伝播は制御され、2022年時点での59歳以下の抗体保有率はほぼ0%と推定されています。
潜伏期間は2~6週間で、38度以上の発熱、全身倦怠感、食欲不振、下痢、黄疸、肝腫大などの症状が現れます。
特異的な治療法はなく、安静や対症療法を行いますが、通常は2~3か月で自然に治癒します。一般的には予後良好な疾患ですが、まれに劇症肝炎や急性腎不全を引き起こすこともあります。小児では症状が現れないで終わることが多いのですが、成人ではほとんどの例で発症し、そのうちの約60%は黄疸を呈します。
対象者、回数
全年齢の人
合計3回
初回:2週間から4週間の間隔で2回
追加:初回接種後24週経過後 1回
ワクチンの特徴や副反応など
A型肝炎が流行している地域や海外のA型肝炎常在地への旅行・出張等長期滞在の場合などにワクチン接種が勧められます。
副反応は、注射局所の疼痛、発赤、全身倦怠感、発熱、頭痛などで、これまでに重篤な副反応の発生は認められていません。
接種を希望される場合
医師とご相談の上、接種してください。
接種料金は全額自己負担となります。接種する医療機関にお尋ねください。
お問い合わせ
保健予防課
〒790-0813
愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所 1階
電話:089-911-1858