帯状疱疹予防接種について(任意接種)
更新日:2024年6月11日
帯状疱疹とは
水痘・帯状疱疹ウイルスに感染・発症した後、神経節に潜伏していたウイルスが、加齢や疲労、ストレスなどをきっかけとして再活性化し、体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まって帯状に出現します。
合併症の一つに「帯状疱疹後神経痛」があり、発症後長期にわたり神経痛が持続します。
日本人成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏しています。
50歳代から発症率が高くなり、80歳までに3人に1人が、85歳までに2人に1人が帯状疱疹を経験していると推測されています。
帯状疱疹予防接種(全額自己負担)
現在、帯状疱疹予防接種は任意接種となっており、接種を希望する方は、全額自己負担で接種していただくようになります。
帯状疱疹に有効なワクチンは以下のとおり2種類あります。
【水痘ワクチン(帯状疱疹予防)】
50歳以上の成人に1回、皮下接種で行います。
「明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者および免疫抑制をきたす治療を受けている者に接種してはならない(接種不適当者)」とされています。
50~69歳で約90%、70歳代で約79%が水痘・帯状疱疹ウイルスに対する細胞性免疫が上昇したと報告されています。
若干の局所反応の増強はあるものの、特別な副反応の増強はこれまでのところないとされています。
【帯状疱疹ワクチン】
50歳以上の成人に2か月間隔で2回、筋肉内に接種します。
1回目の接種から2か月を超えた場合であっても、6か月後までに2回目の接種を行うこととされています。
有効性は50歳以上で97.2%、70歳以上で89.8%とされています。
主な副反応は接種部位の疼痛で、重大な副反応として、ショック、アナフィラキシー反応を含む過敏症状が現れることがあるとされています。
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