二種混合(DT)ワクチン[ジフテリアと破傷風の混合ワクチン]の定期予防接種

更新日:2025年4月25日

疾病の概要

ジフテリアの概要

 ジフテリアはジフテリア菌により発生する疾病です。その発生は最後に報告されたのが、1999年であり稀になりましたが、かつては年間8万人以上の患者が発生し、そのうち10%程度が亡くなっていた重要な病気です。
 主に気道の分泌物によってうつり、喉などに感染して毒素を放出します。この毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜(呼吸に必要な筋肉)などの麻痺、心不全等を来たして、重篤になる場合や亡くなってしまう場合があります。

 ジフテリアにかかった場合、一般に10%程度の方が亡くなってしまうといわれています。また、特に5歳以下や40歳以上の年齢の場合は重くなりやすく、最大で20%の方が亡くなってしまうといわれています。

破傷風の概要

 破傷風は、破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気です。以前は新生児の発生もみられましたが、近年は30歳以上の成人を中心に患者が発生しています。
 主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。

ワクチンについて

使用するワクチン

「ジフテリア」と「破傷風」の二種混合ワクチン(DTワクチン)

効果

ワクチン接種により、ジフテリアの罹患(りかん)リスクを95%程度減らすことができ、破傷風に関しては100%近い方が十分な抗体を獲得すると報告されています。

安全性

稀に報告される重い副反応としては、ショック、アナフィラキシーがあります。
その他、一定の頻度でみられるとして報告されている副反応については下記のとおりです。
 

  •  局所症状:発赤、腫脹、疼痛、硬結
  •  全身症状:発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、下痢、めまい、関節痛

しかし、これらは一過性であり2~3日中に消失する()と言われています。

ただし、硬結は1~2週間残存することがあります。また、2回以上の被接種者には、ときに著しい局所反応を呈することがありますが、通常数日中に消失します。

定期予防接種について(対象者、回数、受け方、必要なもの)

対象者

松山市住民登録があり、11歳以上13歳未満(13歳の誕生日の前日まで)の方。

接種回数

1回

予防接種の受け方

予防接種は、接種実施医療機関で受けます。体調の良い時に接種をしてください。

接種時に必要なもの

  1. 予防接種手帳
  2. 母子健康手帳

松山市の「接種実施医療機関一覧」

松山市ホームページ

厚生労働省ホームページ

お問い合わせ

保健予防課 予防接種担当

〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所 1階

電話:089-911-1858

E-mail:hokenyobou@city.matsuyama.ehime.jp

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