松山城乾櫓 1棟

更新日:2024年9月6日

「松山城乾櫓(いぬいやぐら)」について

松山城乾櫓 1棟

文化財の区分

重要文化財(建造物)

指定(登録)年月日

昭和10年5月13日 指定

所在地及び所有者(管理者)

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連絡先:松山城総合事務所(電話番号089-921-4873)

解説

 この櫓は、北麓の北の郭からの登城道が本丸に達する要地に築造されている。搦手(からめて)入口の乾門(いぬいもん)の前面には乾一の門があったが、その東真上の石垣上にあり、乾門続櫓とともに搦手を防衛する重要な構えである。矩折隅櫓、2層一部1層、寄手側の1階辺長は7間半×7間、屋根は入母屋造、本瓦葺である。軒一重、軒裏は波形塗籠漆喰(ぬりごめしっくい)仕上げである。その内部構造は木割りが大きく、壁は太鼓壁として中に(れき)を詰め、天井は張らず化粧屋根裏とするなど、武装建築の豪放で素朴な手法がみられる。
 乾櫓は、築城に際し旧正木城から移築したと伝えられている。これに関する確実な資料はないが、高い石垣上の移建は技術的にも困難なため、移築ではなく加藤嘉明が慶長年間(1596年~1615年)に造営したものであろうと考えられる。
 明和5、6年(1768年~1769年)と昭和39年(1964年)に土台と大曳の大部分を除く柱以上の解体修理が行われた。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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