（実施報告）俳都松山キャラバン2015in大阪

平成27年7月4日、クレオ大阪西ホール（大阪市此花区）で俳都松山キャラバン2015in大阪を開催しました。集まった約200人の観客が夏井いつきさんの講演と、囲碁や将棋の対局のようなかたちで俳句の出来を競う「俳句対局」を楽しみました。

俳都松山大使の夏井いつきさんが、「十七音があなたを変える」をテーマに俳句の魅力を話しました。
今や松山の夏の風物詩とも言える俳句甲子園を苦労して立ち上げた話や、テレビ番組を通して知り合った芸能人たちが熱心に俳句に取り組み始めた話などに観客は興味津々です。
俳句は高尚なものと捉えられることが多いけれども、身近にあるものや感じたことを気軽に詠めばよいという言葉で、会場の俳句に対するハードルが下がったようです。

俳句対局とは、囲碁や将棋のように制限時間内に俳句を作り合う、一対一の句合わせ対決です。
目の前で俳句が生まれる緊張感と高揚感を味わえます。夏井いつきさんによる実況解説つきです。

【選手】
エルヴィン三木さん、工藤惠さん、中山奈々さん、小鳥遊栄樹さん
【審査員】
きむらけんじさん、津川絵理子さん、曾根毅さん

抽選の結果、第一試合は小鳥遊栄樹さんと中山奈々さんの組み合わせです。
二人とも緊張でガチガチの様子でしたが、試合が始まれば真剣な表情で俳句を作ります。
拮抗した試合を制したのは、スピード感を持って俳句を作った中山さんです。

第二試合はエルヴィン三木さんと工藤惠さんの試合です。
サングラスをかけて現れたエルヴィンさんの雰囲気に会場が少しざわつきます。一方の工藤さんは明るく意気込みを語ってくれました。
カレーやメロンなどの単語を使い、まるで会話のような句のやり取りになった第二試合は工藤さんが勝利しました。

中山奈々さんと工藤惠さんによる決勝戦です。
1句目に審査員3人ともが9点をつけるという高得点の句を出した中山さんが優勝です。

優勝した中山奈々さんに、俳都松山のロゴマークが入った優勝の証が手渡されました。
中山さんには、平成27年7月12日（日曜日）に行われる俳都松山キャラバン2015in東京での俳句対局の勝者とともに、今秋松山で行われる俳句対局イベントに参加していただきます。