「ことばのちから」イベントで生まれた歌「この街で」
更新日:2016年8月10日
「この街で」誕生秘話
2000年6月、市民による「松山21世紀イベント協議会」が設立。 同年10月に、「21世紀に残したいことば」を募集する「だから、ことば大募集」を開催しました。
全国から12,001点の「作品」が寄せられ、その中で、松山市長賞を受賞した、 「恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい!」という作品は、5年の時を経て、「この街で」という歌を生みました。
「この街で」の生まれた瞬間
誕生した時の様子
2005年3月3日、松山市総合コミュティセンター・キャメリアホールで開催した、日本ペンクラブ「平和の日・松山の集い」 の中で、「恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい!」という言葉に感動したゲストの新井満さんと三宮麻由子さんは、即興で歌を披露。
それが、 「この街で」でした。 その場の観衆の中には、その歌詞に歌に感激し、涙する姿もみられました。
「この街で」はCDとなって
レコーディングの様子
その後、地元テレビ局がイベントの模様を放送したことから、松山市やテレビ局に問い合わせが多数ありました。この状況を知った新井満さんは、自費で「この街で」を録音し、その原盤の1枚を松山市に届けてくれました。
原版を受け取った松山市では
松山市盤 「この街で」ジャケット
新井満さんたちにも快く快諾を得て、まちづくりイベント等でもBGMとして活用するとともに、CDの製造及び販売を決定、より多くの人に聞いていただくこととしました。
そして、2005年11月3日より「ことばのちから」が生んだ歌として、松山市内の書店で2000枚を限定販売し、完売しました。
翌2006年3月18日に松山市で開催したイベント「この街シンポしよん」で来松した新井満さんは「この街で」が松山市民に深く浸透していることを実感し、観客に向けて全国発売を提案、会場から大きな拍手が沸き起こりました。そこで、新井満さんに同行していた大手レコード会社の担当者に全国発売出来ないか問いかけると担当者も戸惑いながらも全国発売を約束しました。
そして、同年5月17日に全国発売、ジャケットのデザインは変更され、全国どこで販売されても印税の一部が松山市に寄付される仕組みになっており、新井満さんは、再び松山市にサプライズプレゼントをしてくれました。
「この街で」はさらに…
「この街で」は新井満さん以降、10組のプロのアーティストによってCD化され全国発売されています。
2007年
中島啓江 アルバム
2008年
城之内早苗 with 布施明 シングル
フォー・セインツ シングル
嘉門達夫 アルバム
仲本工事と三代純歌 シングル
Saju(サージュ) 中国人歌手 シングル
2010年
岡本知高 アルバム
トワエモワ シングル
2011年
S4(エスフォー) アルバム
2014年
ブラザーズ5 シングル
「この街で」は松山市民の愛唱歌に…
「この街で」は市内の小・中学校で歌われたり、市民コーラスや、地元劇団によるミュージカルの題材になるなど市民の愛唱歌として親しまれています。松山市では、イベントなどのBGMに、市役所では電話の保留音に「この街で」を活用しています。2010年には道後放生園にあるカラクリ時計に採用され、1日4回「この街で」のメロディに乗って観光客の方々を和ませています。松山市民はもとより観光客の皆様に心地よいメロディを奏でています。
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文化・ことば課
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電話:089-948-6952